【完全初心者向け】スキーの止まり方をわかりやすく解説|たった1日で習得する方法

スキーすることになったけど
「止まり方がわからなくて怖い」
「ハの字にしているのになぜか止まれない」
「そもそも何もわからない」
という不安はありませんか?
スキーで一番大切な技術は、実は「止まること」です。
止まれない状態でリフトに乗ることは、ブレーキのない車で車道にでるようなもの。止まる自信さえあれば、恐怖心はグッと軽くなります。
この記事では、スキーの止まり方をSTEP形式で分かりやすく解説します。
平坦な場所での基礎練習から、斜面でハの字(プルーク)でしっかり止まるところまで、順を追って身につけられます。正しい順番で練習すれば、ほとんどの方は半日〜1日で止まれるようになります。
ワタル・桃子特にこれからゲレンデデビューを控えている方、1日目に「止まれなくて怖かった」という経験をした方にぜひ読んでほしい内容です。
この記事の内容を実践して、まずは「止まれる」という自信をしっかりつけていきましょう。
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スキーの止まり方は「ハの字でインエッジを効かせる」だけ【結論】
結論からお伝えすると、スキーの止まり方は「ハの字(プルーク)でかかとを外に押し広げ、インエッジ(親指側のエッジ)で雪を削ること」です。


この「ハの字で止まる動作」のことをプルークファーレンといいます。これができれば今日のゴールはクリアです。
\専門用語解説/
| プルークファーレン | ハの字(プルーク)で真っ直ぐ滑り降りること。「ファーレン」はドイツ語で「走る・滑る」の意味 |
|---|---|
| プルークボーゲン | ハの字でターンしながら滑り降りること。「ボーゲン」は「弧・カーブ」の意味 |
| ハの字(プルーク) | スキーの先端(トップ)を閉じ、末端(テール)を開くスタンス。止まる・スピードを落とすための基本形 |
スキーを履いて止まれるようになるまでの流れ
ウェア・ブーツの確認、スキーの脱着方法を覚える
歩く・転ぶ・起き上がる・雪を削る感覚を養う
両足でハの字を作り、平坦で自力停止を確認する
リフトの乗り降りをマスターし、斜面でプルークファーレン
ウェアの着用方法やブーツの履き方の詳細は省きます。気になる方はこちらからご確認ください。
スキーで止まる練習を始める前に確認しておきたいこと
- ウェアを着用して
- ブーツも履いて
- スキーとストックを持って
- ゲレンデにいる
以上を前提に「スキーを履いて止まり方」の解説していきます。
1.スキーブーツを履いて移動する
はじめてブーツで歩くのはむずかしいと感じる方が多いです。「ブーツが合っているか」を確認しながら歩いてみましょう。
- ベタ足を意識する
- 歩幅を小さくする
この2点を意識するだけで格段に歩きやすくなります。
2.ブーツが当たって痛い場合の対処法
- バックルの締め付けを少し緩める
- パウダーガードがブーツの中に入り込んでいないか確認
- レンタルの場合はサイズ変更を申し出る
- それでもダメなら「シェル出し」(購入したブーツの場合のみ)



ブーツが痛い状態での練習は本当におすすめしません。痛みがあると足の感覚が鈍くなり、感覚が全くつかめなくなります。レンタルならサイズ交換を迷わず申し出てください。
\専門用語解説/
| シェルだし | ブーツの硬い外側(シェル)を削ってフィッティングを調整すること。購入した板でのみ可。レンタルの場合はサイズ変更で対応を |
|---|
【STEP1】片足スキーで平坦な場所の感覚をつかもう
STEP1は平坦な場所での片足スキー練習です。この段階でやることはシンプルです。
- スキーを装着・外す
- 転ぶ→起き上がる
- 歩く(移動する)
- 足元の雪を削る(←ここが最重要)
- ストックを使って進む



練習場所は「できるだけ平ら」で「周りに人が少ない」場所を選んでください。
1-1.スキーを装着する(片足のみ)


- つま先を入れる
- かかとを合わせる
- かかとを思いっきり踏み込む
\専門用語解説/
| ビンディング | スキー板とブーツを固定する部分。かかとを強く踏むとロックされる |
|---|
1-2.スキーの外し方


ビンディングのかかと側をストックで強く押すと板が外れます。ストックなしの場合は手でもOKです。
1-3.スキーを滑らさず歩く


- ベタ足(足裏全体)で踏む
- 目線を遠くに
- 歩幅を小さく、無理せず
1-4.足元の雪を削る(←ここが一番大切!)
装着・歩く・外すは、ほとんどの方がすぐできます。少し難しくなるのがこの「雪を削る」感覚です。
【A】スキー全体で削る感覚を身につける


【B】プルークの原型を片足で学ぶ


【共通のポイント】
- ストックで支えてOK
- 親指側(インエッジ)に力を入れて削る
- 小指側(アウトエッジ)に乗ると板が全く開かなくなる



「雪を削る」という感覚がつかみにくい方へ。足元だけを動かそうとすると難しいのですが、重心ごと少し外に出していくイメージでやると上手くいきます。



板全体を除雪用のショベルだと思ってください。大量の雪をどかすときに「ズシッ」と重くなる感覚、あの感じが正解です。「雪かきしてる!」という手応えが出てきたらバッチリです。
\専門用語解説/
| エッジ | 板の側面に付いている金属の刃の部分。これで雪を削ったり、切り込んだりしてブレーキ・コントロールする |
|---|---|
| インエッジ | 親指側のエッジ。プルークで止まるときはこのエッジを使って雪を削る |
| アウトエッジ | 小指側のエッジ。プルーク中にアウトエッジに乗ると板が開かなくなるので注意 |
1-5.方向転換
スキーのトップ(先端)を行きたい方向に向けてみましょう。片足のときは比較的簡単に方向転換できます。両足のときは詳しく解説します。
\専門用語解説/
| 方向転換 | スキーを履いたまま向きを変える技術。キックターンなどが代表例 |
|---|
1-6.ストックを使って進む(推進滑走)


\専門用語解説/
| 推進滑走 | 板を平行にしてストックを雪に挿し、前に進む技術 |
|---|
STEP1のステップアップ目安
- 平坦を片足スキーで移動できる
- 転んでも起き上がれる
- 片足で雪を削る感覚がつかめた
- 立てない・起き上がれない
- 雪を削れない
- 片足スキーで歩けない
【STEP2】両足スキーで移動・推進滑走から止まろう
- 両スキーを装着する
- 転ぶ→起き上がる
- 歩く(移動する)
- 方向転換
- ハの字で雪を削る
- 推進滑走→ハの字で停止(←ゴール!)
- 登行
基本はSTEP1と同じで、両足になった分だけ難しくなります。STEP1と重複する部分は省略していますので、不明な点は戻って確認してください。
2-1.両スキーを装着する


履き方はSTEP1と同じです。斜面で履く場合は必ず谷足(低い方の足)から先に装着しましょう。
\専門用語解説/
| 谷足 | いる地点から見て「谷側(低い側)」にある足。反対は「山足」 |
|---|
2-2.両スキーで転ぶ→起き上がる




スキーで転倒は避けて通れません。基本は「お尻から転ぶ」を意識しましょう。手をついて転ぶと怪我のリスクが高まります。


2-3.両スキーで歩く


片足と要領は同じ。斜めになっている場所は重力で引っ張られるので、できるだけ平坦な場所を選んで練習してください。
2-4.両スキーを履いたまま方向転換
キックターン


その場で展開


斜面での方向転換はキックターン、平坦でのその場転換はどちらでもOKです。
2-5.ハの字で雪を削る


STEP1でやった「片足で雪を削る」を両足で行います。股関節の柔軟性が低い方はまたが裂けそうに感じることもあるので、無理のない範囲で。
2-6.推進滑走


ストックをトップ横あたりに突いて勢いをつけて滑ります。滑っている間の目線はできるだけ遠くです。
2-7.推進滑走からハの字で止まる【STEP2のゴール】




推進滑走でスタートして、ハの字で止まる練習です。ポイントは「勝手に止まるのを待つ」のではなく「自分から止めにいく」こと。
平坦でここができれば、斜面でも必ず止まれます。
2-8.スケーティング(できれば)
この段階では必須ではありません。「スキーで歩く」+「スキーを滑らせる」の組み合わせがスケーティングの基本です。
\専門用語解説/
| スケーティング | スケートのように漕ぎ出す動作。平坦な場所でのスピードアップに使う |
|---|
2-9.登行
2-9-1.カニ歩き(階段登行)


- 斜面下方向に対して板を「真横」に向ける
- 山足から動かす
- 谷足を山足に寄せる
- ②と③を繰り返す
板が少しでも斜面下方向を向くと落下し始めます。真横を意識してください。
2-9-2.スケーティング(逆ハの字)


緩斜面では有効ですが、急斜面ではきつくなります。まずはカニ歩きベースで登れるようになればOK。
リフトに乗る前に「自力で止まれること」を確認!STEP2のステップアップ目安
- 転び方・起き上がり方を実践できる
- 平坦を移動できる
- 推進滑走からハの字で停止できる
【STEP3】リフトに乗ってみよう
リフトに乗る時の注意点
- 係員の指示に従う
- セーフティーバーを必ず使う(ある場合)
- お子さん・初心者はリフトの回転方向の外側に乗せる(降車時の巻き込み防止)
- 搬器が近づいたら振り返って目視確認する
リフトから降りる時
- 目線は遠くへ
- しっかり立ち上がる
- いきなり止まろうとしない
- 降車位置を守る
- 転んでしまったらできるだけ早くその場を離れる
【STEP4】緩斜面でハの字で止まれるようになろう
ここからが本番です。STEP2で平坦でやった動作を、斜面で行います。まずは真っ直ぐ滑り降りて止まることだけに集中しましょう。
ハの字で止まる練習(プルークファーレン)


プルークファーレンで練習する目的はこの3つです。
- 斜面でのブレーキ感覚を覚える
- 自己制御により恐怖心を払拭する
- 斜面でエッジングの感覚を身につける
\専門用語解説/
| エッジング | スキー板を使って雪面に抵抗を与えること(雪を削ったり、切り込んだり) |
|---|
ハの字の開き方でスピード調整(開いて閉じて)


ハの字を大きく開くとスピードが落ち、小さくすると加速します。この違いを体で体感しましょう。「開く→閉じる」を繰り返すことでスピードコントロールの感覚が身につきます。
止まれるようになったら挑戦したい練習
ハの字でジャンプ(ポジション矯正)
プルークファーレンで滑りながら軽く連続ジャンプしてみましょう。
- 正しいポジションが自然と作られる
- 安定感が向上する
お尻が後ろに落ちていると感じる方に特に効果的です。
\専門用語解説/
| ポジション | スキーに乗る位置のこと。スネと背中の角度が同じで、頭から足まで地面に対してほぼ垂直に立つイメージ |
|---|
ハの字で足踏み(片足荷重の感覚)
プルークファーレンしながら、片足だけ開いて滑る練習です。ターンの基礎につながる感覚が身につきます。
スキーで止まれない原因とNG行動【よくある失敗3選】



1,000人以上を指導してきて気づいた、止まれない方に共通している原因が3つあります。心当たりがないか確認してみてください。
NG① スピードを出しすぎている
思っている以上にスピードが出ている状態でハの字をしても、止まりきれないことがあります。練習は必ず緩斜面から始め、止まれる速度の範囲でコントロールを学ぶことが大切です。
NG② ハの字の形はできているがエッジが立っていない
見た目はハの字なのに止まれない場合の多くは、アウトエッジ(小指側)に乗ってしまっているのが原因です。インエッジ(親指側)で雪を削る感覚が出ないと、どれだけハの字を大きくしてもブレーキになりません。
STEP1の「平坦で雪を削る練習」に戻って、親指側に力を入れて雪を削る感覚を改めて確認してみてください。
NG③ 目線が下で体重が後ろに逃げている(後傾)
斜面が怖くなると、本能的に後ろに体重が逃げてしまいます(後傾)。後傾になるとエッジが効かなくなり、スキーがコントロールできなくなる悪循環に陥ります。
- 目線を遠く(足元を見ない)
- スネをブーツの前側に当てる前傾姿勢をキープ



「怖い=後ろに逃げる=止まれない」という悪循環が一番多いパターンです。軽くジャンプして着地した瞬間の姿勢が正しいポジション。ジャンプ練習が後傾矯正にも効きます。


よくある質問
ハの字を大きくしても止まれないのはなぜですか?
ハの字の形を作っていても、インエッジが立っていないと止まれません。形よりも「親指側で雪を削っている感覚があるか」を確認してください。平坦に戻ってエッジング練習をやり直すのが最短の解決策です。
ストックを刺して止まってはいけないのですか?
ストックはバランス補助に使うもので、止まるための道具ではありません。ストックに頼って止まる癖がつくと、スピードが出た場面でストックが刺さらず止まれなくなります。必ず足(スキー板)で止まる感覚を身につけてください。
斜面が急すぎて怖いときはどうすればいい?
無理に滑らず、カニ歩きで斜面を横断したり、より緩やかなコースに移動してください。「止まれる速度の範囲でしか滑らない」が初心者の鉄則です。恐怖心が出たら一度平坦に戻って練習し直すのが正解です。
どのくらい練習すれば止まれますか?
平坦でのエッジ感覚をしっかりつかめれば、半日〜1日で緩斜面での停止は十分できるようになります。ただし「止まれる」と「確実に止まれる」は別です。繰り返し練習して自信をつけることが大切です。
まとめ|スキーの止まり方は半日で身につく


今回紹介した内容を振り返ります。
- スキーの止まり方は「ハの字+インエッジで雪を削る」だけ
- STEP1:平坦で片足スキー・雪を削る感覚をつかむ
- STEP2:両足でハの字→推進滑走から自力停止
- STEP3:リフトに乗る(自力停止ができてから)
- STEP4:緩斜面でプルークファーレン→スピード調整
- 止まれない原因は①スピード出しすぎ ②エッジが立っていない ③後傾 の3つ
「止まれる」という自信さえあれば、スキーはぐっと楽しくなります。まずはSTEP1の平坦練習から、焦らず順番通りに進めてみてください。



もっと最短で止まれるようになりたい、斜面でも安心して滑りたいという方には、オンラインレッスンもご用意しています。よかったら活用してみてください。
この記事に出てきたスキー用語まとめ
全部覚えなくてOKです!「ふーん、そうですか」くらいで読み流してください。
| プルークファーレン | ハの字(プルーク)で真っ直ぐ滑り降りること |
|---|---|
| プルークボーゲン | ハの字でターンをしながら滑り降りること |
| ハの字 | スキーの先端(トップ)を閉じ末端が開くスタンス。止まる・スピードを落とす基本形 |
| シェルだし | ブーツの硬い部分を削ってフィッティングを調整すること。購入した板のみ可 |
| ビンディング | スキー板とブーツを固定する部分 |
| エッジ | 板の側面の金属の刃。これで雪を削ったり切り込んだりする |
| インエッジ | 親指側のエッジ。プルークで止まるときはここで雪を削る |
| アウトエッジ | 小指側のエッジ。プルーク中に乗るとブレーキがかからなくなる |
| テール | スキーの末端部分(後ろ側) |
| サイドウォール | スキー板の側面。中心部分ほど分厚い |
| 方向転換 | スキーを履いたまま向きを変える技術 |
| 推進滑走 | 板を平行にしてストックで前に進む技術 |
| 谷足 | 現在地から見て谷側(低い側)にある足 |
| スケーティング | スケートのように漕ぎ出す動作 |
| セーフティーバー | リフトに付いている安全対策のバー |
| エッジング | スキー板で雪面に抵抗を与えること |
| ポジション | スキーに乗る位置。スネと背中の角度が同じで地面に対してほぼ垂直に立つ状態が正解 |
| 後傾 | 体重が後ろに逃げてしまっている状態。エッジが効かなくなる原因のひとつ |








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