【完全解説】スキーのターンの種類は6つ|初心者から上級者まで滑り方・特徴まとめ

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「スキーのターンって、いくつ種類があるんだろう?」

滑れるようになってきたとき、ふとそう感じる瞬間があります。ボーゲン、パラレル、……なんとなく聞いたことはあるけれど、どれがどれで、自分が今やっているのはどれなのか、整理できていない人も多いのではないでしょうか。

実は、ターンの種類を体系的に把握するだけで、「今自分は何を練習すべきか」がはっきり見えてきます。闇雲に滑り込む前に、まず全体像を掴んでおくことが上達の近道です。

この記事では、スキーのターン種類をわかりやすく整理しました。これまで1,000人以上を指導してきたSnowHubが、初心者から上級者まで全員に役立つターンの全体像をお届けします。

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ぜひ最後まで読んで、自分の「次のステップ」を見つけてみてください。

目次

スキーのターンは大きく3系統に分かれる

スキーのターンはざっくり、「スタンス(脚の形)」「回転弧の大きさ」の組み合わせで整理できます。難しく考える必要はありません。まず下の一覧で全体像を掴みましょう。

ターン名 スタンス 難易度 こんな人向け
プルークボーゲン ハの字(プルーク) ★☆☆☆☆ 初心者・入門
シュテムターン ハの字→平行(移行) ★★★☆☆ 中級移行期
パラレルターン・大回り 平行(パラレル) ★★☆☆☆ 中級者〜
パラレルターン・小回り 平行(パラレル) ★★★☆☆ 中〜上級者
不整地小回り(コブ) 平行(パラレル) ★★★★☆ 上級者
総合滑降(リズム変化) 平行(パラレル) ★★★★☆ 上級者

大きく分けると

プルーク系(ハの字)
移行系
パラレル系(板を平行に揃える)

上記の3系統。これだけ覚えておけば迷いません。

ターンの呼び方は「脚の形 × 弧の大きさ × 場所」の組み合わせ

「パラレル大回り」「パラレル小回り・コブ」——こうした呼び方は、実は3つの要素を組み合わせているだけです。これさえ分かれば、聞き慣れない言葉が出てきても「あの要素の組み合わせか」と整理できます。

ターンを呼び分ける3つの要素
  • 脚の形(技法):プルークボーゲン → シュテムターン → パラレルターン(このほか足を踏み替える「ステップターン」もありますが、普段の滑りで使う場面は多くありません)
  • 弧の大きさ(サイズ):大回り/中回り/小回り(これらを混ぜて滑るのが「総合滑降」)
  • 滑る場所:整地(圧雪されたコース)/不整地(コブなど)

たとえば「パラレル大回り(整地)」は“パラレル × 大回り × 整地”、「不整地小回り」は“パラレル × 小回り × コブ”。それぞれの要素を、これから順番に見ていきましょう。

【入門】プルークボーゲン|スキーの全基礎はここにある

プルークボーゲンとはどんなターン?

スキー板の先端を近づけてテールを広げ、ハの字(プルーク姿勢)のままターンする技術です。「ボーゲン(Bogen)」はドイツ語で弧・カーブを意味します。ハの字にすることで自然にブレーキがかかり、スピードをコントロールしやすくなります。

使いどころ:緩斜面でのゆったりとしたターン、スピードを落としたいとき、初めてスキーを体験するとき。ハの字を維持するほどブレーキ力が増します。

ワタル

「初心者向け」というイメージが強いですが、正しいフォームで・低速でゆっくり滑れるプルークは、普段とは違う意識で動きを確認できる絶好の練習です。

桃子

上級者があえてプルークで滑り込むのも、感覚を取り戻すため。一生使い続ける基礎技術です。

滑り方のコツ(曲がりたい方向と反対の足=外足に乗る感覚)や練習ステップ、よくあるNGは、こちらの記事で初心者向けにくわしく解説しています。プルークを固めたい方は先にこちらをどうぞ。

プルークからパラレルへの近づき方

「早くパラレルに移行したい」という気持ちはよくわかります。ですが、いきなり板を平行にしようとするのはおすすめしません。順番に進めるのが結局いちばんの近道です。

  1. プルークでしっかり滑り込む
  2. 板を揃えて止まる練習をする(パラレルスタンスでの急停止する)
  3. “なんちゃってパラレル”(滑りながら頑張って板を揃えにいく)
ワタル

理想は「滑り込んでいるうちに自然とパラレルになっていく」状態。焦って板を揃えようとすると、外足への荷重が抜けてクセや転倒の原因になります。プルークで外足にしっかり乗れるようになってから、次のステップへ。

実際に初級者にパラレル停止や急停止を練習させて、パラレルターンに近づいた様子はこちらの動画でどうぞ。

パラレルスタンスで急停止がコントロールよくできる → 次のステップへGO

【中級への橋渡し】シュテムターン|難しいけど価値がある理由

シュテムターンとはどんなターン?

シュテムターンは、プルーク(ハの字)の姿勢でターンを始め、後半で板を平行に揃えてフィニッシュする技術です。「踏み出し(シュテム)」で重心移動のきっかけを作り、そのままパラレルへと移行します。

ハの字でターンのきっかけを作り → 外足に乗ったら内足を引き寄せる、という動作を繰り返します。パラレルターンの「外足に乗る感覚」を体に叩き込む練習として有効な技術です。

正直に言います。シュテムターンは難しい(ワタル談)

ワタル

個人的には、シュテムターンはかなり難しい種目だと思っています。SAJクラウン(最高位)を持っている僕でも苦手です。

桃子

ワタルみたいなエキスパートレベルでも苦手にしている人が多いです。

ただ、難しいなりに練習する価値はあります。シュテムターンを意識して滑ると、「ターンのきっかけを外足の踏み出しで作る」という外足主導の感覚が体に染み込みます。これはパラレルターン上達の核心でもあります。

「シュテムが苦手」は多くの中級者が通る道。完璧を求めすぎず、外足荷重のきっかけづくりとして取り組むのがコツです。

【中〜上級】パラレルターン・大回り|ゲレンデを大きく使う爽快感

大回り(ロングターン)とはどんなターン?

板を常に平行に揃えたまま(パラレルスタンス)、大きな弧を描くターンです。ロングターンとも呼ばれます。スピードが出やすいぶん、外足への荷重とバランスキープが重要になります。プルークを卒業した中級者が最初に目指すパラレルターンが、この大回り(または後述の中回り)です。

弧の大きさは滑るレベルや斜面で変わるので、言葉より動画で見るのが一番わかりやすいです。下に大回りの実演ショート動画を入れます。

YOUTUBE_URL_HERE

カービングターンとズラし(スキッディング)の違い

「カービングターン」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。これはスキー板のエッジを雪面に立てて、板の形(サイドカーブ)を活かしてズレなく弧を描くターン技術のことです。

反対に、板を横に滑らせて(ズラして)スピードを抑えながら回るのが「ズラし(スキッディング)」。減速したいときや急斜面で使います。実際の滑りは、この2つを斜面に合わせて混ぜて使っています。

現代のスキーは1990年代以降カービングスキーが主流になり、大回りはほぼカービング大回りと同義で語られることが多くなりました。「パラレル大回り=カービングで大きな弧を描く」と理解しておくとわかりやすいです。

ワタル

フルカービングができるようになるとスキーが一気に楽しくなります!

【中〜上級】パラレルターン・小回り|急斜面もリズムよく制す

小回りとはどんなターン?

板を平行に揃えたまま、短い弧でリズミカルにターンを繰り返す技術です。ショートターンとも呼ばれます。幅の狭いコースや急斜面でスピードを制御しながら滑るときに特に有効です。大回りと比べてターンの切り替えが速いため、リズム感とタイミングの正確さが求められます。

ちなみに、大回りと小回りのちょうど中間の大きさが「中回り(ミドルターン)」。この大・中・小をその場の斜面に合わせて使い分けられるようになるのが、上達の一つのゴールです。

小回りもリズムとテンポが命なので、動きは動画で見るのが理解が早いです。下に小回りの実演ショート動画を入れます。

【上級】不整地小回り(コブ)|スキーの醍醐味にして難所

不整地小回りとはどんなターン?

コブ斜面(モーグル斜面)などの凸凹した不整地で小回りターンをつなぐ技術です。

整地と違い、雪面の形が一定ではないため、バランスと吸収動作(足でデコボコを吸収する)が必要になります。スキーの難しさと面白さが凝縮された種目で、「コブを滑れるようになりたい」という目標を持つスキーヤーも多いです。

いつから練習していい?|目安としてバッジテスト2級に合格してから

整地での大回り・小回りが安定し、スピードコントロールに余裕が出てきたら、徐々にコブに入っていきましょう。いきなり深いコブに飛び込むのはおすすめしません。浅いコブ斜面から始め、まずコブの形に合わせて「吸収して伸ばす」リズムに慣れることが先決です。

コブ攻略の入口:目線を遠くに向け、コブの頂点ではなく「コブとコブの谷」を狙って滑るイメージを持つと安定します。

【上級】総合滑降(リズム変化)|すべてのターンを使いこなす最終形

総合滑降とはどんなターン?

大回り・中回り・小回りを斜面に合わせて自由に組み合わせ、リズムを変えながら滑り降りる技術です。「総合滑降」「フリー滑走」とも呼ばれ、特定のターンだけを繰り返すのではなく、地形・斜度・雪面状況に応じて即座に対応する応用力が試されます。

ひとことで言えば、これまでのターンを“全部ミックスして滑る”のが総合滑降です。

「リズムを変える」感覚は文章だと伝わりにくいので、実際の滑りを動画で見るのがいちばんです。下に総合滑降の実演ショート動画を入れます。

総合滑降を上達させる練習のヒント

上達のポイントは「いろんな地形・いろんなリズム」で滑ることに尽きます。毎回同じコースを同じリズムで滑っているだけでは、リズムを変える力は育ちません。

  • 同じコースを「大回り→小回り→大回り」とリズムを変えながら降りてくる
  • 緩斜面・中斜面・急斜面それぞれで同じターン練習をする
  • 自分で「ここで切り替える」ポイントを決めて意識的に練習する
  • 普段行かないコースやゲレンデにも積極的に行く
ワタル

「今日はいろんなコースを攻める日」と決めて滑ると、見違えるほど変わりますよ。

「自分のターンが今どのレベルか知りたい」という方は、SAJバッジテスト(検定)の級が一つの目安になります。各ターンが何級に当たるかは、こちらの記事で解説しています。

よくある質問(FAQ)

カービングターンはパラレルターンと別物ですか?

別物ではなく、パラレルターンの中の技術のひとつです。カービングスキー(現代の板)のサイドカーブを活かし、エッジをしっかり立てて「ズレ」を少なくしたターンをカービングターンと呼びます。逆にズレを使って減速するのが「ズラし(スキッディング)」。現代のスキーでは大回り・小回りともにカービング要素が基本となっており、「パラレル大回り≒カービング大回り」と理解して問題ありません。

プルークボーゲンはいつまで練習すればいいですか?

パラレルターンに移行した後も、プルークを使う場面はあります。急な斜面で一時的にスピードを落としたいとき、初心者と一緒に滑るとき、疲れているときなど。「プルークを卒業する」というより「プルークも使えた上でパラレルも使える」状態を目指すのが正解です。

小回りと大回り、どちらを先に練習すべきですか?

技術導入の段階では大回り(中回りもしくはターンサイズを考えない)から始めるのが基本です。大回りはターンの切り替えが遅くゆっくり動作を確認できるため、さまざまな感覚を意識しやすいです。

小回りはその延長線上にある技術で、大回りで技術が安定してきたら小回りの練習に移るのが自然な流れです。

不整地(コブ)はスクールで習った方がいいですか?

コブに関してはスクールや専門的な指導を受けることを強くおすすめします。独学で試行錯誤するよりも、最初の1〜2本で正しいラインと吸収動作を習った方が、圧倒的に早く安全に上達できます。転倒リスクも高い種目なので、基礎が固まってから挑戦するのがベストです。

シュテムターンはなぜ難しいのですか?

ハの字から平行へ「切り替えるタイミング」と「外足への完全な荷重移動」を同時に意識する必要があるためです。プルークでずっと滑ってきた体には、タイミングよく板を揃える動作が難しく感じられます。焦らず「外足に乗りながら内足を引き寄せる」感覚を丁寧に確認しながら練習しましょう。

まとめ|自分のターンを確認して、次のステップへ

この記事で紹介したスキーのターン種類を整理すると、こうなります。

  • プルークボーゲン:ハの字でスピードをコントロール。スキーの原点
  • シュテムターン:ハの字→パラレルへの移行技術。外足荷重を体に叩き込む
  • パラレル大回り:板を平行に揃えて大きな弧を描く。カービングの基本
  • パラレル小回り:短い弧をリズミカルに。急斜面・狭いコースで活躍(中間が中回り)
  • 不整地小回り:コブ斜面での小回り。吸収動作とバランスが核心
  • 総合滑降:全ターンを状況に応じて使い分ける。スキーの最終形

そして、これらはすべて「足の形 × 弧の大きさ × 場所」の組み合わせで呼んでいるだけ。全体像が分かると、練習の方向性が定まって上達がぐっと加速します。

「自分のターンを客観的に確認したい」「次のステップに早く進みたい」という方は、ぜひSnowHubのレッスンをご活用ください。これまで1,000人以上を指導してきた経験をもとに、今のあなたに必要なアドバイスをお伝えします。

ワタル・桃子

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この記事を書いた人

スキーヤーワタル スノーハブ代表

オンラインショップのSnowHub(スノーハブ)をはじめ、オウンドメディアサイトも手がける。多くのスキーヤーに情報と商品をお届けします。

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