スキーの外足荷重とは?外スキーに乗る正しいやり方|3関節の連動とタイミングを解説
「スキーは外足荷重が大事」
「外足が踏めなくて困っている」
でも結局なにをどうすればいいのか分からない
そんな悩みを抱えていませんか?
「踏め」「乗れ」「外足に荷重」と言われても、
感覚がつかめず板がたわまないまま。
実はそのつまずき、ほとんどが「荷重の正体」と「外スキーへの乗り方」を整理できていないだけです。
この記事では、荷重とは何かから、足首・膝・股関節を連動させる正しいやり方、タイミングやミスの直し方まで、これまで1000人以上を指導してきた現場目線で解説します。
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スキーの荷重とは?「外スキーに乗って板をたわませる動作」【結論】
スキーの荷重とは、ひとことで言うと足首・膝・股関節を連動させて、スキー板に自分の体重を乗せていく動作のことです。
ターンは外スキーに体重を預け、板をたわませることでターンが生まれます。
「踏む」「乗る」「預ける」など指導者によって言葉はさまざまですが、意味するところはほぼ同じです。言葉の違いに振り回されず、板に正しく体重が乗っているかを基準に考えれば大丈夫です。
荷重と加重・抜重の違い|まずは「正しく乗る」を固める
荷重と似た言葉に「加重」「抜重」があります。混同しやすいので、ここで整理しておきましょう。
- 荷重:板に自分の体重を乗せていく動作。
- 加重:板に自分からより強い力で乗せていく動作。
- 抜重:圧が抜けた状態。基本的には良しとされません。
荷重と荷重は漢字の違いそのものを神経質に覚える必要はありません。
大切なのは、まず「荷重=正しく乗る」を固めること。
自分から圧を加えていく「加重」は、その先にある難しい技術だと考えてください。最初から強く踏もうとすると、かえって内足・外足のバランスを崩します。
荷重の主役は「外スキー」|ただしターン中の話
「外足荷重」という言葉があるように、ターン中の荷重の主役は外スキーです。
ただし、これはあくまでターン中の話。プルークファーレン(ハの字での滑走)や直滑降での滑り出しなどは、両足に均等に乗る両足荷重で構いません。
なぜ外スキーの方が強く踏めるのか
理由はシンプルで、ターン中は外スキーの方が強い力で雪を削れるからです。
内足はどうしても踵のライン寄りでしか踏めませんが、外足は母趾球から踵までのライン全体を使ってメインで踏み込めます。だからこそ、外スキーの方が強く踏め、ターンの主役になるのです。
内足にも荷重は必要|配分はターンの局面で変わる
外足が主役とはいえ、内足にも荷重は必要です。感覚としては外足:内足=9:1ほど。
完全に外足だけ、というわけではありません。
さらに、ターンの局面によって自然にかかる荷重の配分は変わります。
- ターン入口〜中盤:内足に乗りやすい→だから外足を意識
- ターン後半:外足に体重をかけやすい局面になる
つまりターンの入口から中盤こそ、意識して外足に乗ることが大切。
後半は放っておいても外足に乗りやすいので、意識すべきは前半です。
正しい荷重のやり方|足首・膝・股関節を連動させる
荷重は感覚的な部分が大きい動作ですが、押さえるべき要点を3ステップで整理します。基本はスキーのセンターに乗れていればOKです。
整地の場合センターポジション、コブの場合はパワーポジションをイメージしましょう!
足首を曲げ、ブーツのタング(すね当て)に圧をかけていきます。
この感覚については多くの指導者が概ね有効な目安とされています。
ターン中、内脚が伸びきっていると、外足は必ず軽くなります。
内側の股関節を畳むイメージを持つことで、外スキーへ体重を預けやすくなります。
膝・股関節を連動させ、足首から上までを一体で使いましょう。
ワタル外足荷重の土台を作るために内脚の処理が重要です!
荷重と角付けはセット|「乗せる+立てる」で板はたわむ
ここは見落とされがちですが、とても重要です。荷重だけでは板はたわみません。
「荷重」+「角付け」=「エッジング」
はセットの動作です。
エッジを立てて荷重で雪面に抵抗を与えることで、はじめて板がたわみターンになります。
そのため、荷重感覚は角付けとセットで練習するのが効果的です。
シンプルな練習として、
- プルークファーレンで停止
- 急停止
がおすすめ。
大体の人は「プルークファーレン(ハの字で真っ直ぐ)で停止」を間違ったイメージでやっています。



乗せて・削って・止まる、という一連の流れの中で、雪面に圧をかける感覚をつかめます。


荷重のタイミング|状況によって変わる
「いつ荷重するか」に絶対の正解はなく、状況によって変わります。
一つの目安を挙げるなら、切り替え〜ターン前半の早い段階から外足に荷重を入れられる技術がある方が有利です。
ターン後半になってから荷重するのは比較的簡単です。
切り替えた瞬間からすでに荷重を抜かずに乗っていける。この技術を持っていると、ターンが安定し有利に働きます。
逆に、不用意に圧が抜ける「抜重」が出てしまうとターンの捉えが遅くなりターンの後半だけでコントロールする滑りになりがちです。


荷重で意図せず出てしまうミス
荷重の「やってはいけないこと」は、場所やシチュエーションによっては技術として意図的に使うこともあります。
問題なのは、意図せず出てしまうミス。代表的なものを挙げます。
- 後ろ寄りに荷重してしまう(後傾)
- 荷重が内足に逃げてしまう
- 外足を意識しすぎて外足が内に入りX脚になる
スキーヤーが荷重ができているか見極める方法
荷重単体で良し悪しを判断するのは難しいですが(角付けとのセットで見るべきですが)、現場では次のようなポイントを目安にしています。
- プルークファーレンでしっかり急停止できるか
- ターン中雪煙が遠くまで強く飛んでいるか
- 雪面から強い反力を受け取れているか
- どのタイミングで雪煙があがっているか?
雪煙などはとくに客観的に見た指標として参考になります。ターンの早いタイミングで雪煙が上がっていれば前半から捉えられている証拠です。
エッジングが後半に集中しているスキーヤーほど斜面した方向に向かって雪煙が飛んでくる傾向があります。



①・③は自分でもわかると思いますが、
②・④は見てもらうしかないですね
スキーの荷重に関するよくある質問
荷重と「踏む」は同じ意味ですか?
ほぼ同じニュアンスで使われます。「踏む」「乗る」「預ける」はどれも荷重を表す言葉です。ただし力で踏みつけるのではなく、体重を素直に預ける感覚が大切です。
荷重はスキー板のどこに乗ればいいですか?
基本はスキーのセンターに乗れていれば問題ありません。前後の細かい位置を気にしすぎるより、後傾にならずセンターに乗る意識を優先しましょう。
荷重と加重はどう使い分ければいいですか?
まずは「荷重=正しく乗る」を固めるのが先決です。自分から圧を加えてより強く乗せる「加重」は難易度が高いため、土台となる荷重ができてから取り組むのがおすすめです。
外足だけに乗ればいいのですか?
いいえ。ターン中は外スキーが主役ですが、内足にも荷重は必要で、感覚としては外足9・内足1ほどのイメージです。また、プルークファーレンや滑り出しでは両足荷重で構いません。
まとめ|荷重は「正しく乗る」から始まる
スキーの荷重について整理しました。要点を振り返ります。
- 荷重=足首・膝・股関節で板に体重を乗せる動作
- ターン中の主役は外スキー(内足にも9:1で荷重)
- 内脚を畳むと外足に乗れる
- 荷重は角付けとセットで板がたわむ
- 早く乗り・抜かないほど有利
荷重は感覚的な動作だからこそ、自分一人だと「乗れているつもり」になりがちです。
プルークファーレンや急停止をベースに、外スキーへ乗る感覚を一つずつ確かめていきましょう。



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