【外足に乗れない人へ】スキーの内倒を直す方法|原因と直し方を動画で解説
「内倒してるよ」とコーチに言われたけれど、どう直せばいいのか分からない
そんなモヤモヤを抱えていませんか?
内側に傾けようとすると倒れてしまい、外足に乗れない。
急斜面になるとバランスが一気に崩れる。実は内倒には決まった一つの正解があるわけではなく、いくつかの原因が考えられます。
内倒を放っておくと、シェーレン(板が開く)・エッジングが弱い・小回りにならない・暴走する…といった別のクセにまで広がってしまいます。
そこでこの記事では、これまで1000人以上を指導してきた経験と、SAJデモンストレーター上野桃子の監修をもとに、内倒と内傾の違い→内倒する原因→4つの改善方法までを動画つきで解説します。
「自分がどこで倒れているのか」と「次に何を練習すればいいか」がはっきりします。内倒を直して外足にしっかり乗りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
結論:内倒の改善方法は1つじゃない|4つを試せばどれかがハマる
まず結論からお伝えします。内倒には「これだけやれば直る」という単一の正解はありません。原因は人によって違い、改善方法も大きく4つあります。どれも同じくらい大切なので、まずは全部試してみてください。
- 内脚をたたむ(内脚の突っ張りをなくす)
- 正しいズレを使う(プルークファーレンから)
- 斜度に応じた外傾を作る(後半に肩と腰を合わせる)
- 高低差(上下動)を使う
ワタル強いて言えば、私が特に手応えを感じやすいのは「正しいズレ」と「後半の外傾」。でも、まずは4つまんべんなく試すのがいちばんの近道です。
そもそもスキーヤーが陥る内倒という現象って?内傾との違い
改善方法に入る前に、まず似た言葉の「内倒」と「内傾」との違いをハッキリさせましょう。ここを混同していると、「内側に傾け」というアドバイスを取り違えて、かえって内倒してしまいます。
内傾=遠心力に応じて「適切に」倒れる軸
ターン中のスキーヤーには、外側に引っぱる遠心力がはたらきます。これとつり合いを取るために、体は自然とターンの内側へ倒れます。
この遠心力に応じて適切に倒れている軸が「内傾」です。スピードや斜度に見合った内傾は、ターンに必要な正常な状態です。
内倒=本来のバランス以上に倒れてしまうこと
一方の「内倒」は、遠心力とのつり合いに必要な傾きよりも、さらに内側へ倒れてしまう状態です。本来のバランスを超えて内側に倒れるため、外足に体重を乗せられず、内足にばかり荷重が乗ってしまいます。
- 内傾:遠心力とつり合うために適切に倒れる軸(必要な動き)
- 内倒:必要なバランス以上に内側へ倒れてしまう(直したい動き)



「傾く=悪」ではありません。傾きは必要。問題は“倒れすぎ”てバランスを崩していることなんです。
なぜ多くのスキーヤーは内倒する?よくある4つの原因
内倒は「上半身を内側に倒しているから」と思われがちですが、実際の原因はもっと足元にあることが多いです。
これまで指導してきた中で見られたのが、次の4つです。どれが効くかは人それぞれなので、この4つはそのまま次章の改善方法に対応しています。
原因①:内脚(内股関節)が突っ張っている
内脚が適切にたためていないと、内脚が突っ張って体を内側へ押し出してしまいます。
結果、内足に荷重が乗りやすくなり、外より内のバランスになって内倒につながります。「外足に乗れない」の本当の原因が内脚側にある、というケースは少なくありません。



僕自信、めっちゃこれにハマっていました。
原因②:斜度に応じた外傾ができていない
外傾の量は、本来斜面の斜度に応じて変える必要があります。急斜面ほど強い外傾が求められますが、ここが足りないと体が内側に残り、内倒します。



緩斜面では大丈夫でも急斜面で外足踏めてないなーって感じるひとは、外傾不足が疑われます。
原因③:正しいズレが使えていない
プルークファーレンの時点でズラし方が間違っていると、その後のターンすべてに影響します。正しいズレが使えていないと板に適切な働きかけができず、バランスを崩して内倒しやすくなります。
土台のズラしのテクニックが整っていないまま上で直そうとしても、なかなか直りません。
原因④:高低差が使えていない
ターンの中で体の高低差がうまく使えていないと、内足に体重ががのりやすく内倒につながります。
内倒するスキーヤーがやるべき4つの改善方法|まず全部試そう
ここからが本題です。正直に言うと、内倒はそんなにすぐは直りません。でも、下の4つはどれも同じくらい効果のある練習です。どれか1つに絞らず、まずは全部やってみてください。
やってみて、どれもハマらなければ相談してもらえればOK。多くの人は、この4つのどれかで変化が出ます。
改善方法①:内脚をたたんで外足に乗る練習
突っ張りがちな内脚を意識してたたみます。内脚が適切にたためると内足荷重から抜け出し、自然と外足に乗れるようになります。下の動画は、外足荷重の正体が内脚にあることを実演で解説しています。
改善方法②:正しいズレを使う(プルークファーレンから)
土台のズラしのテクニックを作り直します。プルークファーレンで板に正しく働きかけ、正しいズレの感覚を取り戻しましょう。
正しいズレはシェーレン・弱いエッジング・小回りにならない・コブが滑れない・暴走といった他のクセにも効くので、内倒以外にも幅広く役立ちます。下の動画がそのまま練習メニューになります。
改善方法③:斜度に応じた外傾を作る(後半に肩と腰を合わせる)
ターン後半の外傾です。フォールラインを過ぎてから、肩と腰のラインを斜面の傾きに合わせていきます。
急斜面ほど強く合わせるのがポイント。前半から傾けにいくのではなく、後半で「合わせる」意識を持つことで、内倒せずに外足を踏み続けられます。下の動画で、その感覚をシンプルにつかめます。
改善方法④:脚の高低差を意識する
急斜面になればなるほど、脚に高低差が出やすくなります。
簡単なイメージ、急斜面に行って立ち止まってみると山足が普段より高い位置にあると思います。



4つとも一度ずつ試してみるのが大事。「これだ」とハマるものが人によって違うので、決め打ちせずまんべんなくいきましょう。
とくに、外足に乗れず内倒する人は「足が開く」悩みと根が同じです。
下の記事の「足が開かなくなる練習方法【プルークファーレンから3ステップ】」は、改善方法①②と相性がよく、内倒対策としても効果的なのでぜひ取り組んでみてください。
よく内倒してしまうスキーヤーがやってはいけない例
直そうとして、かえって内倒を悪化させてしまう動きがあります。次の3つは避けましょう。
スキーの内倒に関するよくある質問(FAQ)
内倒と内傾はどう違うのですか?
内傾は、遠心力とつり合うために必要なだけ適切に倒れている軸のことで、ターンに欠かせない正常な動きです。内倒は、その必要なバランス以上に内側へ倒れてしまうこと。傾き自体が悪いのではなく、倒れすぎていることが問題です。
内倒を直すには何から始めればいいですか?
内脚をたたむ・正しいズレを使う・後半に外傾を作る・高低差を使う、の4つはどれも同じくらい効果があります。1つに絞らず、まずは全部試してみてください。多くの人はこのどれかで変化が出ます。すぐには直らないので、根気よく取り組むのがコツです。
内倒は検定で減点されますか?
内倒そのものが直接の減点項目というより、内倒しているとスキーに適切に働きかけができず、結果的に減点につながる可能性が高い、という関係です。外足に乗れていないために生じるさまざまな崩れが、評価に響くと考えてください。
「内側に傾け」と言われたのに内倒します。なぜですか?
多くの場合、上半身を内側に倒してしまっているからです。本来の内傾は、外足に乗りながら遠心力に応じて軸が倒れる動き。上半身から倒しにいくと外足が抜けて内倒します。まずは内脚をたたみ、後半に外傾を作る順番で取り組みましょう。
まとめ|内倒は4つの改善方法を全部試そう
内倒を直すポイントを振り返ります。
- 内傾は必要な動き、内倒は倒れすぎた状態
- 原因も改善方法も、内脚・正しいズレ・斜度に応じた外傾・高低差の4つ
- どれも同じくらい大切。1つに絞らず、まずは全部試す
- 全部やってもハマらなければ、原因が個別すぎる可能性あり
すぐには直りませんが、4つをまんべんなく試せば、多くの人はどれかで変化が出ます。
まずは今日のゲレンデで一通りやってみてください。



4つ全部試しても「どれもしっくりこない」という場合は、原因があなた特有のところにあるのかもしれません。
そんなときは、一人ひとりに合わせて見るレッスンが近道です。下のガイドから、あなたに合った受け方を選んでみてください。SnowHubの場合オンラインレッスンでビデオ診断も可能!




