スキー検定(バッジテスト)2級の小回りの合格点のポイント|難関種目はコレ
スキー検定2級の小回りは、バッジテストの中でも合格率が最も低い種目と言われています
私たちはこれまで1000人以上を指導してきた経験から分かったことは、多くの受験者が「リズムが保てず、焦って暴走してしまう」という共通の悩みを抱えているということ。
ただし、実はこれは「テクニックの問題」ではなく、「迎え角のイメージミス」から起きているパターンが多いです。
この記事では、2級小回りの合格を確実にするための
「正しい迎え角の作り方」
「小回りにおける4つの重要ポイント」
を、実指導の知見から詳しく解説します。ぜひ参考に、合格目指して練習を進めてください。
2級小回りの検定基準と合格率
スキー検定2級では、3つの種目があります。
「基礎パラレルターン大回り」(別記事解説)
「基礎パラレルターン小回り」(当記事解説)
「シュテムターン」(別記事解説)
です。
このうち、小回りは中斜面のナチュラルバーン(他の人が滑った後のすこしボコボコした雪面)で、安定したショートターンをする技術が求められます。
斜面設定について補足すると以下のようになります。
- 中斜面:15~20度
- ナチュラル:ちょっと荒れた整地
合格基準は、3人の検定員による100点満点の平均が65点以上。つまり、1種目平均65点で合格となります。
しかし実際のデータを見ると、大回りと比較して小回りの合格率は極めて低く、「ここで落ちた」という経験者も非常に多いです。
ワタル2級の種目全てを把握したい人はこちらをご確認ください
【重要】合格と不合格の差は「正しい迎え角」にある
スキー板の向きと進行方向のズレ。雪の抵抗を受け、ターンや減速を生む角度。
まず、2級は小回りに限らず、
ズラしのテクニックが必須になります。



迎え角はズラしのベースにもなってきますので正しい作り方を覚えておくことがとても重要になります。
よくある誤解:「トップが視点になってテールを振る」イメージで作る迎え角


実指導で最も多く見かける失敗パターンが、「トップを視点に、テールを振ってずらす」という理解です。これでは内倒になりやすく、ローテーション癖も出やすいのです。
そしてこの癖がつくと、2級だけにとどまらず、1級やそれ以上のレベルでも上達の足枷になります。



テールを出してしまうとほぼ確定で内倒します。以下の動画で詳しく解説しています。
正しい迎え角:「トップもターンの内側に入れて、テールも出す」


正しい迎え角は、こうです。
トップもターンの内側に入れた結果、テールが出てしまう形。
自分の軸を起点に、このように迎え角を作ることで、「外足の上に体を持ってきやすい」というメリットが生まれます。
この時点での大切なポイントは、
「形を意識的に作ろうとする」
のではなく、
「自然とそういう姿勢になってしまう」
という感覚になること。
正しいポジショ二ングに正しい迎え角のイメージがセットされると、自動的に外足に乗れる姿勢が生まれるのです。



2級レベルだとテールを出して良いという主張もありますが、長期的に見ておすすめできません。
2級でしっかり理解すれば「今後の上達の基盤」ができる
2級受験者のほぼ全員が、
「内倒」
「ローテーション」
などの癖を持っています。
テールを出して板を振るイメージを持っていると特にこのような癖に陥りやすいです。
ここをしっかり理解し、正しい迎え角を身につけることで、1級、さらにはその上のレベルへのステップが格段に作りやすくなります。



2級で「迎え角」の概念を理解できた人と、理解できなかった人では、その後の上達スピードが全く違います。迎え角のイメージの練習は下記で解説中です。


2級の小回りで合格点を出すための重要ポイント①|丸いターン弧
2級小回りではセンターポジションや正しい迎え角を作りズラしていく。ということに付け加えて「丸いターン弧」がを描くことが重要になります。
俗にいうワイパーなどの動きではなくしっかりとターンを弧を描く必要があります。
入口から出口まで、スキーが描く軌跡が「丸く」なっていることが大前提です。
ここが「丸い」か「ワイパー(テールを振っているだけ)」は、検定員が一瞬で見分けます。
小回りなので、ターンサイズとリズムも重要です。
ターンが大きすぎたり、左右のリズムがバラバラだったりすると評価されにくいため、ストックワークも使いながら、一定のテンポで滑ることがポイント
2級の小回りで合格点を出すためのポイント②|ターン前半からの捉え
正しい迎え角を作ったら、次に大切なのが「ターン前半から外足で雪面を捉えること」です。
小回りでは、板を横に振ってワイパーのように動かすだけでは、検定で評価されにくくなります。
大切なのは、ターンが始まった前半から外足に重さを乗せ、スキーをずらしながらターン弧を作っていくことです。
このとき、いきなり板を横に振り出すのではなく、スキーのトップをターン内方向へ入れながら、外足で雪面を捉えていきます。
すると、スキーが自然に回り込み、スピードをコントロールしながら、安定した小回りにつながります。
多くの受験者は、
「外足への荷重が遅い」
「板を横に振るだけになっている」
「トップがターン方向に入っていない」
「体が後ろに残っている」
といった状態になりやすいです。
これでは、足だけを左右に入れ替えているような滑りになり、ターン前半からスキーを操作しているようには見えません。
2級検定の小回りでは、速く滑ることよりも、ターン前半から外足に乗り、ずらしながらリズムよく丸いターンを連続させることが大切です。
まずは、切り替えでパラレルスタンスを保ち、次のターン前半で外足に重さを乗せる意識を持ってみてください。
その意識があるだけで、ターン後半の安定感やスピードコントロールが大きく変わります。
合格するための重要ポイント③「暴走を防ぐ = エッジングの強化」
「暴走してしまう」という悩みの原因の多くは「エッジングが弱い」ことが原因です。
スピードを出しすぎるから暴走するのではなく、
エッジングで減速できないから暴走するのです。
では、どうやってエッジングを強化するか。実指導で効果的だった方法が「段階的練習法」です。


まずは斜面を選んで「本気のエッジング」で完全に止まる練習をします。このとき、どの程度までエッジングを立てれば止まるか、その「感覚」を掴むことが目的です。
完全に止まる感覚を掴んだら、次のターンから「エッジングを少し弱める」。
余裕があるなら「もう少し弱めてターンに応用する」という具合に、段階的に調整していきます。



急ブレーキの操作を弱めるイメージでOK
このアプローチにより、「急停止感覚 = 減速の確実性」が身につきます。
急斜面への恐怖感も減り、自信を持ってチャレンジしやすくなります。
多くの2級受験者は「スピードを出した中、ブレーキをうまく使う」と逆の努力をしてしまいます。
2級のレベルですと、ターンで加速していく推進要素はそこまで必要ありません。(車で言うとアクセルを踏む操作)
急制動を弱めた結果スピードが出る(車でいうとブレーキペダルを離す操作)というターンの組み立てでOKです。



エッジングを強化して、減速できる技術を確実に身につけることです。
合格するための重要ポイント④「ストックワークは邪魔しない程度でOK」
ストックワークについて、「しっかり突かなければ減点」という誤解をしている人が多いですが、実際はそうではありません。
大切なのは、ストックワークが普通の滑りを邪魔しないことです。
つまり、ストックのせいで「リズムが乱れる」などのミスをしなければ、「持ってるだけでOK」という感覚です。
検定員が見ているのは「ストックをどれだけ上手に突いているか」ではなく「ストックの有無で滑りが変わっていないか」です。
詳細な突き方については別記事で解説予定ですが、2級段階では「邪魔しない」が合格の条件と覚えておいてください。



僕はクラウン持っていますが、ストックは突きにに行くのではなく勝手に突かれるって感覚です。
やってはいけないこと(NG)
- トップが視点になってテールを振る
→ 内倒・ローテーション癖につながる - 暴走(エッジング不足のまま無理に速く) → 減速できず即アウト
- リズムが早くなる / 遅くなる
→ 不均等なターンは減点 - ストックワークで滑りが乱れる
→ 本筋からの逸脱
よくある質問(FAQ)
迎え角を作るときに、意識することはありますか?
迎え角を作る際は「意識的に形を作ろう」ではなく「自分の軸を中心に、トップもターン内側に、結果としてテールが出る」というイメージを持つことが大切です。
センターポジションに加え迎え角のイメージにより、エッジング・小回りのリズムがセットされると2級の小回りは完璧です。



ワタル個人の感覚ですが、トップを入れるイメージだけでOK
エッジングって、どのくらいの角度を意識すればいい?
エッジング角度は、個人差や斜面によって異なるため「〇°」という固定値はありません。
むしろ大切なのは「本気でエッジングしたときの感覚を掴む」ことです。急ブレーキ練習で「完全に止まる感覚」を身につけたら、逆にブレーキを弱めてターンに応用していくと良いです。
急ブレーキの練習は、どの斜面でやるのが良い?
まずは「中斜面」で、焦らずエッジングの感覚を掴むことをお勧めします。
緩斜面は逆エッジのリスクなどがありますのであまりおすすめしません。
前傾角度が浅いと何が起きます?
前傾が浅いと、荷重が不安定になります。結果として、エッジングが入りにくくなり、スピードコントロールが甘くなってしまいます。
また、ターン入口で「スキーの向きを作る」という初期動作も遅れがちになります。正しい前傾角度を保つことで、ターン全体がスムーズに機能します。
まとめ:2級小回りを突破する
スキー検定2級の小回りで合格するためには、4つの重要ポイントがあります。
- 正しい迎え角を作る
→ トップもターン内側、テールも出す - ターン前半からの捉え
→ スピードコントロールの確実性 - 暴走を防ぐエッジング強化
→ 急ブレーキから段階的に弱める - ストックワークは邪魔しない程度でOK
→ 滑りを乱さなければ充分
特に、「トップが視点になってテールを振る」という誤解を払拭し、「正しい迎え角」を身につけることが、2級突破の最大のカギです。
これまで1000人以上の指導経験から言えることは、ここを理解できた人は、その後の上達がぐんと進みます。
ぜひ、この記事で解説した4つのポイントを意識しながら練習を進めてください。難しいと感じるかもしれませんが、反復練習で必ず身につきます。応援しています。



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