スキーで板がズレる原因4つと直し方|カービングのキレを取り戻す練習法を解説

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カービングのシュプールはちゃんと残せるのに、ターン中になぜか板がズレてしまう

ワタル・桃子

普段はキレた弧を描けるあなたが感じる「ズレ」は、初心者の悩みとはまったく別物です!

実は、ズレには直すべきズレ(癖・ミス)使うべきズレ(技術)があり、ここを混同したまま「とにかくズラさないように」と練習すると、かえって滑りが固くなってしまいます。

放っておくと内倒やシェーレンといった別の癖の根本原因にもなり、上達が頭打ちになりかねません。

こんな方におすすめ!

「カービングをもう一段引き上げたい」という中〜上級者の方におすすめ!

板がズレる原因を4つに分解し、踏んで食い込ませる直し方と練習法をわかりやすく解説します。

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目次

結論:板がズレるのは「自分で板を回している」から

意図しない板のズレが起きる最大の原因は、エッジを食い込ませて板を撓ませる前に、自分で板を回してしまっていることです。

カービングは「傾けた板に外足で乗り、撓んだ板が勝手に弧を描くのを待つ」動き。ところが板を自分でひねって向きを変えにいくと、エッジが雪に噛む前にテールが横に逃げ、ズレに変わります。

直し方の方向性は1つ。「板を回す」のをやめて、外足を踏んで撓みを待つ。これだけでズレの大半は収まります。あとは、なぜ自分で回してしまうのか——その原因をタイプ別に見ていきましょう。

まず切り分け|その板のズレは「癖」か「ミス」か

原因を探す前に、自分のズレが「常に出るのか」「たまに出るのか」を切り分けてください。

SnowHubのレッスンでは、滑りの問題を技術・癖・ミス・根本原因・改善方法の枠で整理します。ズレもこの枠に当てはめると、やるべきことがはっきりします。

常にズレる=「癖」|最優先で直す

毎ターン同じようにズレてしまうなら、それはです。常にその状態ということなので、いちばん厄介で、いちばん改善が必要。フォームや感覚そのものを作り直す必要があります。

たまにズレる=「ミス」|確率の問題

3ターンに1回など、たまにズレるだけなら、技術自体は身についていて、ミスとして出てしまっている状態です。これは確率の問題。再現性を上げる方向で、原因を一つずつ潰していけば十分に改善できます。

ワタル

「いつもズレる」のと「ときどきズレる」のでは、やることが変わります。まずは数本滑って、自分がどちらのタイプか観察してみてください。

板がズレる4つの原因|あなたはどれ?

意図しないズレの原因は、大きく次の4つに分けられます。複数が重なっていることも多いので、自分に当てはまるものをチェックしてみてください。

原因①|自分で板を回している(スキーを振っている)

上体や脚で板を回して向きを変えにいくと、エッジが噛む前にテールが横に流れ、ズレになります。板は「回す」ものではなく、傾けて踏んだ結果「勝手に回ってくる」もの。

ここのイメージがズレていると、何をやっても直りません。

原因②|角付けが足りない・遅い

エッジの立ちが甘い、または立てるタイミングが遅いと、板が雪に抵抗を作れずズレます。

トップ(先端)だけ意識してテール側のエッジが抜けているケースも多く、トップもテールも最後まで抑えきる意識が必要です。

テールのエッジが抜けると、そのままシェーレン(板が開く)にもつながります。

原因③|ポジションが悪い(前傾しすぎ・後傾)

意外に思われるかもしれませんが、上級者ほど前傾になりすぎてズレるパターンが目立ちます。

前後のポジションが取れてくると、今度は胸が前に被りすぎてしまい、外足にしっかり乗れずに板が逃げるのです。

もちろん後傾でテールが流れるケースもありますが、「ちゃんと前に乗れているはずなのにズレる」人は、被りすぎを疑ってみてください。

原因④|内足(浮き脚)を畳めずズレる

「外足はカービングできているのに、内足だけがズレる」——これも上級者にありがちです。胸が被って前傾になり、内脚(浮き脚)を畳めていないと、内足が処理しきれずズレてしまいます。

とくに内倒気味で突っ張っている人ほど、この症状が出やすい傾向があります。内足は「畳んで懐に収める」意識が大切です。

桃子

外足はキレてるのに内足だけ綺麗なシュプールにならないのは、まさにこの④タイプかもしれません。

板のズレを直す練習法【3ステップ】

原因がつかめたら、感覚を作り直していきましょう。ポイントは「自分で回さず、踏んで撓みを待つ」感覚と、「正しいズレの方向づけ」を体に入れること。次の3ステップで進めます。

STEP
レールターンで「踏めば食い込む」を体感する

まずは板を回さずに、傾けて踏むだけでエッジが噛む感覚を作ります。緩斜面で両足を揃え、板を傾けて荷重し、自分でひねらずに弧が出てくるのを待ちましょう。「回さなくても曲がる」が腑に落ちると、ローテーション過多が抜けていきます。

STEP
プルークファーレンで「正しいズレの方向」を作る

多くの人はプルークファーレンの時点で、ズレのイメージが間違っています。テールを外に出して向きを変えがちですが、正しくはトップを内側に入れていく動き。短く小さくトップを内に入れて、進む軌道に対して板を導いてあげると、無駄なズレが出なくなります。テールを出す・テールに荷重するクセは、そのままシェーレンにつながるので要注意です。

STEP
入り口で「股関節の内旋」を入れて食い込ませる

ターンの入り口で、股関節あたりから少し内旋を入れてあげると、エッジが格段に食い込みやすくなります。とくに入り口の段階でこの内旋の感覚があると、板を回さずにスッと噛んでくれるので、ズレが消えてカービングのキレが戻ってきます。

ワタル

キーワードは「トップを内に、股関節から内旋、あとは踏んで待つ」。声に出しながら滑ると体が覚えやすいですよ。

そもそも「ズラすな」は言い過ぎ|使うべきズレもある

ここまで「ズレを直す」と書いてきましたが、フルカービングできる場面以外では、ズラしてOKです。

ズレは悪ではなく、意図して使えば立派な技術。むしろ自在にズラせることが上級者の証です。

直すべきなのは「意図しないズレ(癖・ミス)」だけ、とはっきり区別してください。

桃子

技術選にでている選手も基本ずらしをベースにしている選手もかなり多いです。

ワタル

ちなみに僕はカービングする感覚は持たないようにしています

横滑り(スリップ)|進むべき軌道に板を横に向け続ける

横滑りは、進んでいくべき軌道に対して板を横に向け続け、板が勝手に滑り落ちていく(スリップする)動き。

スピード調整などに使えますが、実践的な滑りの場面ではそれほど多用しません。

使える場面の例
  • 各技術導入のフェーズ
  • コブのズルドン
  • 急停止

縦滑り(ドリフト)|推進方向へ自分で押していく積極的なズレ

縦滑りは、ドリフトの要領で板を横に向けつつ、さらに自分でアクセルを踏むように推進方向へまっすぐ押していく動きです。

横に向けるだけの横滑りと違い、進行方向へ積極的に板を送るので、きれいなターンにつながります。これは意図して使う「積極的なズレ」=技術。ここを縦に押せるようになると、ターンの質が一段変わります。

ワタル

「縦滑り」と表現する人あまりいないかもしれませんが、この動画が参考になると思います。

スキー板がズレる人がやりがちなNG例

ズレを直そうとして、かえって悪化させてしまうNGをまとめます。心当たりがあれば、まず一つずつやめてみてください。

  • 上体で回す癖がある(ローテーション)
  • 脚で板を回して向きを変えてしまう
  • テールを外に振り出して曲がろうとする
  • テールに荷重している
  • 胸を被せて前傾が強く内脚を畳めない

板のズレは「内倒」など他の癖の根本原因にもなる

意図しないズレを放置すると、それが別の癖を呼び込みます。

外足に乗れずズレる→バランスを取ろうと体が内側に倒れる「内倒」、

内足が突っ張りに内スキーに荷重がかかる→板が開く「シェーレン」、スピードを制御できず暴走、といった具合です。

逆に言えば、ズレの修正は複数の癖をまとめて直す土台になります。

スキーで板がズレることに関するよくある質問

板がズレるのは道具(板)のせいですか?

カービングのシュプールを残せている時点で、道具より動きの問題であることがほとんどです。まずは「自分で板を回していないか」「トップを内側に入れられているか」を確認してください。

外足はカービングできるのに内足だけズレます。

胸が被って前傾になり、内脚(浮き脚)を畳めていない可能性が高いです。内足を懐に畳む意識を持つと改善しやすくなります。内倒気味の人ほど出やすい症状です。

こちらの動画が参考になると思います。

ズレは全部直したほうがいいですか?

いいえ。直すべきは「意図しないズレ(癖・ミス)」だけです。

フルカービングできる場面以外では、横滑りや縦滑り(ドリフト)といった意図的なズレは技術として積極的に使ってOKです。

エッジを食い込ませるコツはありますか?

ターンの入り口で股関節あたりから少し内旋を入れてあげると、エッジが格段に食い込みやすくなります。とくに入り口でこの感覚を作るのがポイントです。

ワタル

これできたらめっちゃ板走るようになります。

まとめ|スキー板がズレてしまうのを改善する方法

意図しない板のズレは、だいたい「いろんな要因で自分で板を回している」ことが最大の原因。

直し方の方向性はシンプルで、板を回すのをやめて、足元の操作をしっかりとすることです

  • レールターン
  • プルークファーレン

などが効果的です!

そして忘れてはいけないのが、「ズレ=悪」ではないということ。

正しい横滑りや縦滑り(丸いターン)は積極的に使うべき技術です。直すのは癖・ミスだけ。ここを区別できると、滑りは一気に自由になります。

とはいえ、ズレの癖は自分では気づきにくく、内倒やシェーレンと絡み合っていることも多いもの。「どのタイプのズレか」を一度プロの目で診てもらうと、修正は驚くほど早くなります。

SnowHubはこれまで1000人以上を指導してきたインストラクターによるオンラインレッスン・対面レッスンに加え、室内ゲレンデ「スノーヴァ新横浜」でのイベントも開催しています。

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