スキー検定2級の合格のポイント|3種目のコツと不合格の原因を解説

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「2級でいつもあと1点足りない…」
「本番は緊張してしまってうまく滑れない…」

そんな声を本当によく聞きます。

実は2級で落ちる人の多くは、ざっくりお伝えすると
「スキーのコントロール」でつまずいています。

私たちSnowHubはこれまで1000人以上を指導してきました。スキー検定2級の合格基準と3種目のコツ、そして「あと1点」を埋める考え方まで解説します。

2級で特に大事なのは「暴走しないこと」。そして「左右対称のターンコを描く」「ジャッジが見ているポイントを押さえる」ことです。種目別の実演動画も見ながら、本番の滑りをイメージしていきましょう。

ワタル

2級は”上手い人”を選ぶ検定ではなく、”基準を満たした滑り”に点を出す検定です。

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目次

スキー検定2級とは?3種目と合格基準

SAJ(全日本スキー連盟)の級別バッジテスト2級(スキー検定2級)は、ジャッジ3名による採点で

各100点×3種目=300点満点
195点以上(1種目あたり平均65点)

で合格です。

この配点・合格ラインはどこで受験しようが変わりません。

一方で、検定が行われる斜面は会場によって変わる場合があるため、受検前に最新の要項を確認しておくと安心です。

スキー検定2級の3種目(会場・シーズンで変わる場合あり)
  • 基礎パラレルターン大まわり(中急斜面・ナチュラル)
  • 基礎パラレルターン小まわり(中斜面・ナチュラル)
  • シュテムターン(中斜面・ナチュラル)

検定の全体像(何級から受けられる?プライズとの違いは?)を先に知りたい方は、こちらでレベル別に整理しています。

ジャッジが見ている3つの観点と2級の評価基準

SAJの級別テストは、級を問わず次の3つの観点で評価されます。まずはこの「採点のものさし」を押さえましょう。

  • ターン運動の構成(ポジショニングとエッジング)
  • 斜面状況への適応度(スピードとターン弧の調整)
  • 運動の質的内容(バランス・リズム・タイミング)
ワタル

これ、SAJが発表している基準ですが、抽象的すぎて正直意味不明ですよね笑

ワタル

全て頭に「2級レベル」とつけると少し解釈しやすくなります。

  • 2級レベルのターン運動の構成(ポジショニングとエッジング)
  • 2級レベルの斜面状況への適応度(スピードとターン弧の調整)
  • 2級レベルの運動の質的内容(バランス・リズム・タイミング)

この3つを満たすうえで、「2級レベル」を
超絶かんたんにまとめると「暴走しないこと」が大前提です。

スピードが出すぎて”暴走している滑り”は、「スピードとターン弧の調整」ができていないと見なされ、同じターン形でも点が出ません。逆に、自分でコントロールできていれば評価されます。

そのスピード調整は「ズラし」をベースにしたエッジングで作ります。

コツはテールだけを振らず、トップもテールも(板全体を)使って正しくズラすこと。

ワタル

2級で必要なのは、制動的に「安定して減速できるズラし」で十分です。

桃子

さらにスキーを走らせながら(滑走性を保って)コントロールするズラしは、中急斜面が増える1級以上で問われていく——というのが指導現場での感覚です。

「止まれる・減速できる」の土台になるのはプルークファーレンから学べます。本番のターンはファーレンではありませんが、板全体でコントロールする感覚を先に固めておくと一気に安定します。

スキー検定2級・種目別の合格のコツと落ちる原因

共通:「暴走しない滑り」=ジャッジの評価軸

基礎パラレルターン(ベーシックパラレルターン)で、自分でスピードとターン弧を調整して暴走せずに滑り降りてこられるか。安定して一定のリズムで滑り切れる滑りが、そのまま点数になります。

桃子先生からのアドバイス
基本的に2級も技術選優勝もやることは同じでその完成度によって点数が変わる感じかな。でも暴走は絶対にダメだよ!
桃子

みんな目指すべき場所、ゴールは一緒!

基礎パラレルターン大まわり:左右対称のターン孤が必須

【合格する滑り】
大まわりで最も大切なのは
左右のターン孤が同じ大きさで丸い円を描くこと」です。外足に乗って、谷回りから丁寧にズラして減速を作ります。

スピードを出して見せるより、上下動を使って板が走る量・ズレる量を自分で調整できているかが見られます。

ジャッジの評価ポイント
  • 切り替えの時にしっかり両足を揃える
    (ハの字が出ない)
  • ゆったりとした大きなターンを、
    安定した一定のリズムで降りてくる
  • 左と右のターンコのサイズが同じ
    (左は大きく、右は小さいなどはNG)
  • 自分が制御できるスピード範囲内での滑り
落ちる滑りの特徴
  • 左と右のターン孤のサイズに差が出ている場合、大きな減点対象になります。
  • 切り替えでハの字がでる
  • 暴走する

例えば右は開いていて左は内に向いているなど、体の向きが左右で異なると、自然とターンサイズに差が出てしまいます。

基礎パラレルターン小まわり:リズムとストックワークが鍵

【合格する滑り】
小まわりは「一定のリズム」と「ズレでの減速」が命です。上体を谷側(フォールライン)に保ち、下半身でリズミカルに回していきます。

ストックワークでリズム感を保つことが非常に重要。ストックのタイミングをしっかり刻むことで、ターンサイズも一定になり、ジャッジの評価が大きく上がります。

ジャッジの評価ポイント
  • パラレルスタンスが保たれている
  • スキーを横に振るだけではなく、
    スキーを押し出してターン孤を描く
  • 左右のターンのリズムが一定
    (段々速くなる、ペースが乱れるはNG)
  • ストックワークでリズム感を表現
  • ターン前半から外足に乗ってずらす
落ちる滑りの特徴
  • だんだんスピードがあがる暴走する
  • 横に振るだけ(ワイパー操作)
  • ターン後半に集中したエッジング


速く回そうとするあまり、段々スピードが上がってくるのは「暴走」の証拠。

後傾になりやすく、ジャッジの目から見ると「制御できていない」と評価されます。

また、スキーの足を横に振ってワイパーのように回す動きや、体の外に出して板が横向かない滑りは点が出ません。

あくまでもターンが始まった前半から外足に乗ってずらし出していく中での自然なスキーの操作が求められます。

シュテムターン:開き出し瞬間からの圧がカギ

【合格する滑り】
2級で差がつきやすいのがシュテムターン。山側の板を開いて迎え角を作り、開き出した瞬間からしっかり外足に圧をかけながら、そこに乗り込んでいくのがコツです。

重要なのは「足を開く→その瞬間から外足に重さを乗せる→足を寄せていく(この流れで外足乗りを証明する)」という時系列です。

ジャッジの評価ポイント
  • 足を開き出す瞬間から、開いた側の外足に圧をしっかり乗せる
  • 開いた足に重さが乗ってから、足を寄せていく(早い段階から足を揃える)
  • 足を寄せるのが早いことで
    「外足に乗っていた」ことを証明できる
  • 開き出しながら、ズラして減速する
落ちる滑りの特徴
  • 内側に入って(内倒して)外足に乗れない
  • 板を揃えるのがターン後半
  • 暴走する


内側に入って(内倒して)外足に乗れないと点が出ません。

体が内側に入る→ターン弧が小さくなる→楕円形のターンになってしまうという因果関係があります。

また、足を寄せるのが遅い場合、ずっと内側に乗ったままの状態になり、ターンの後半で重力の方向(斜面下方向)に外足が引かれてバランスを崩すことになります。

ターンの後半にスキーが揃ってくる滑りは、ジャッジから見ると「外足に乗れていない滑り」と判断されるため、大きく減点されます。

シュテムの原因別の直し方・練習法はこちらにまとめています(SAJデモの桃子監修)。

2級で落ちる人がやってはいけないNGと、当日の注意

最も減点されやすい3つの癖
① 後傾でテールがターン外側へ流れる
② 内側に入って(内倒して)外足に乗れない
③ 段々スピードが上がってくる(暴走傾向)

当日にやりがちな失敗で一番もったいないのが、ゴールエリアで止まれないことです。(ほぼ暴走確定)

最後まで暴走したまま滑り抜けると、たとえ途中が良くても印象が悪くなります。

「最後にしっかり止まる」までが演技だと考えてください。

ワタル

事前講習で指摘されたことを、本番直前に全部やり直そうとするのは逆効果。直前の大改造より、これまで練習してきたことを信じて、いつも通り滑る方がおすすめ

スキー検定2級合格を引き寄せる練習法・ドリル

STEP
プルークファーレンで「正しくズラす(板全体で)」を作る

テールだけを振らず、トップもテールも使って減速できる状態に。どの斜面でも自分の意思で止まれる・減速できることが”暴走しない”の土台になります。

ワタル

内倒・切り替えでプルークがでるなどの癖には抜群に効果があります。

STEP
プルーク〜シュテムで「外足に乗る」感覚を固める

迎え角を作って外足に乗り込む動きを反復。内倒の癖を抜くと、シュテムも小まわりも安定します。

STEP
左右対称、一定リズムでの本番想定滑りで仕上げ

一定リズムの小まわり・谷回りから入る大まわりで、スピードを上げずにリズムと減速を保ったまま降りてくる練習を。ストックワークでリズムを刻みながら、本番と同じ”暴走しない”滑りを体に入れます。左右のターンコが同じサイズになるまで繰り返す。

スキー検定2級向けの板・道具の選び方

2級なら、オールラウンド〜小回り寄りの板が扱いやすく、長すぎる板は不要です。

検定会場は大回りの性能をフルに出せるほど斜度・横幅がないことも多いので、取り回しやすさを優先しましょう。

ワタル

後のことを考えると、ショートターン用の板の方がいいと思います!
男性:160〜165cm
女性:150〜160cm
くらいかな?

独学で不安なら:スキー検定2級対策の選択肢

「暴走しない滑り」は、自分では”出せているつもり”になりやすい部分です。

客観的に見てもらい、減点ポイントをピンポイントで直すのが合格への最短ルート。

中級〜上級者向けのレッスンの選び方・料金感はこちらにまとめています。

スキー検定2級に関するよくある質問(FAQ)

スキー検定2級の合格率はどのくらいですか?

公式の統計が乏しいため一概には言えませんが、事前講習で評価観点を押さえれば十分に狙える級です(あくまで目安)。合格率の数字を断定するより、減点されない滑りを作ることに集中しましょう。

3級と2級の違いは何ですか?

3級が整地での基礎パラレルとシュテムボーゲン中心なのに対し、2級は中斜面〜中急斜面での基礎パラレル(大まわり・小まわり)に加えてシュテムターンが入り、「スピードとターン弧の調整(暴走しない制御)」がより厳しく見られます。

何回くらいで受かりますか?

個人差は大きいですが、外足荷重と減速(暴走しないこと)ができるようになると、比較的少ない回数で合格する人が多い印象です(目安)。

落ちてしまったら、次回までに何をすればいいですか?

原因の多くは後傾か暴走、または左右のターンコのサイズ差です。次回までに横滑りやプルークファーレンで「どの斜面でも止まれる・減速できる」を作り直し、左右対称のターンコを意識して滑ると、同じ滑りでも評価が変わります。

基礎パラレルターンとベーシックパラレルターンって何が違うのですか?

スキー教程が改定されて名称が変わっただけです。野球で言えば「真っ直ぐ」と「ストレート」みたいなもので言ってることは同じです。

まとめ|2級合格の3つのポイント

スキー検定2級に合格するために、
暴走しない
(自分でスピードとターン弧を調整する)
左右対称のターン弧を描く
(ターンサイズの差は大減点)
外足に乗る
(内倒しない、ジャッジが見ているポイントを理解する)

ワタル

速く・派手に滑る必要はありません。「自分でコントロールできている滑り」を、最後のゴールまで丁寧に。それが2級合格への一番の近道です。

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