【完全初心者向け】スキーの止まり方をわかりやすく解説|たった1日で習得する方法
この記事を通じて学べることはスキーを履いて「止まることができるが技術」です
理解することができて実践すれば、ほとんどの方は1日で止まれるようになります。正直、半日かからないはずです
専門用語は全部解説しています。他サイトにはここまで補足している記事はないと思います
こんな人が書いています
- スキーのインストラクター歴5年
- 累計指導人数500人以上?(多すぎてわかりません)
- YouTubeの登録者4000名
- スキー歴10年以上
今回身につけてほしい技術は
「プルークファーレンで停止」です
映像にすると・・・
これで止まれたらOKです。
プルークファーレンとはハの字(プルークスタンス)で真っ直ぐ滑り降りることです
プルークボーゲンという言葉を知っている人も多いと思いますが、これはターンになりますので次回説明しますね
止まった時の足元を見ると「ハ」のようなかたちをしています。その見た目の通りハの字といわれています
「止まれるように」を目標としていますが平坦な場所での移動・方向転換・リフトの乗り降りも学ぶ必要があるので解説しています
順を追って練習することでうまくなります。いきなり斜面に出ても危険なのでまずは平坦な場所で練習しましょう
\専門用語解説/
プルークファーレン | ハの字(プルーク)で真っ直ぐ滑り降りること |
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プルークボーゲン | ハの字(プルーク)でターンをしながら滑り降りること |
ハの字 | プルークスタンスのこと、スキーの先端(トップ)を閉じ末端が開くような滑走方法 |
スキーを履いて止まれるようになるまでの流れ
ウェアの着用やブーツの履き方などは省きますので、気になる方はこちらから確認して下さい
スキーで止まる練習を始める前に確認しておきたいこと
- ウェアを着用して
- ブーツも履いて
- スキーとストックを持って
- ゲレンデにいる
以上のことを前提に解説していきます
1.スキーブーツを履いて移動する方法
はじめての場合ブーツで歩くのはむずかしいと思います
「ブーツが合ってるのか?」などを確認しつつ辺りを歩いてみましょう
- ベタ足を意識
- 少し歩幅を小さくする
これらを意識するだけで随分と歩きやすくなります
2.移動中、ブーツ当たって痛いなと思ったら
- ブーツの締め付けの強さを変える
- パウダーガードがブーツの中に入っていないか?
- レンタルの場合サイズ変更
- 最悪、シェルだしをする
\専門用語解説/
シェルだし | ブーツの硬い部分を削ってフィッティングを調整すること。レンタルの場合は出来ないが購入した場合のみやってもOK |
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この時点でシェルだしをする人はあまりいませんが、絶叫するほど痛ければ検討してみてください。足が痛いままスキーの練習するのはモンスターボールを持たず、マサラタウンにさよならバイバイするようなものです。シンプルに危険!
スキーを片足だけ履いて平坦な場所で止まれるようになろう【STEP1】
STEP1は平坦で片足スキーの練習をします
- スキーを装着してみる
- 転ぶ→起き上がる
- 移動する(歩く)
- その場で足元の雪を削る
- ストック付いて進む
- 平坦な場所で止まる練習
ザックリとこの流れで練習します
- できるだけ真っ平ら
- 回りにあまり人がいない
という練習場所の条件を探してみてください
片足で転んでしまった場合は簡単に立てると思います。足が絡まった場合スキーを外しましょう。以降、適切な場所で解説しています
2-1.スキーを装着する(片足のみ)
スキー中心部にあるビンディングを利用してブーツとスキーを装着します
- つま先を入れる
- かかとを合わせる
- かかとを思いっきり踏む
この流れで装着できます
\専門用語解説/
ビンディング | スキー板とブーツを固定する重要な部分 |
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2-2.スキーの外し方
基本的にビンディングのかかと側を強くストックで押すと板は外れます
ストックを使わず練習する場合は手でもOKです
2-3.スキーを滑らさず歩く
- ベタ足(足裏全体)で
- 目線を遠く
- 歩幅を小さく無理せず
このポイントを意識してもらうと上手くできるはずです
2-4.足元の雪を削ってみる(2パターン)
【A】スキー全体で削る感覚を身につける
【B】プルークの原型を片足で学ぶ
【共通点】
- ストックで支えてOK
- 親ゆび側に力を入れる(インエッジで削る)
- 小ゆび側のエッジ(アウトエッジ)がひっかかると板が外に全く開こうとしない
ちなみに、斜面にでてプルークの原型の方を両足でできればもう止まれます!
まずは【A】で雪を削る感覚を養ってから【B】を試すのがオススメ
\専門用語解説/
エッジ | サイドウォールの横に付いている銀色の刃物のような部分。これで雪を削ったり切り込んだりする |
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インエッジ | 親指側にあるエッジのこと、プルークを使う場合は基本的にインエッジを使い雪を削ることでスピードコントロールする |
アウトエッジ | 小指側にあるエッジのこと、パラレルスタンス(並行)になれば使わないといけない部分 |
サイドウォール | スキー板の側面の壁の部分、よく見ると中心部分ほど分厚い |
テール | スキーの末端部分(後ろの方) |
2-4.方向転換
スキーのトップ(先端)を行きたい方向に向けてみましょう!
両スキーを履いた時に、板を履いている感覚がよくわからず自分の板を踏んでしまい転ぶという経験をするはずです
正直、片足のときは適当に方向転換しても回れてしまいますので後ほど詳しく解説します
足が絡まった場合スキーを外しましょう
\専門用語解説/
方向転換 | スキーを履いたまま向きを変える技術、キックターンなどが該当する |
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2-5.ストックを突いて進んでみる(推進滑走)
\専門用語解説/
推進滑走 | 板を平行にしてストックを雪に挿すことで滑走する技術 |
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片足スキーができましたか?ステップアップの目安
【STEP2へ】
- 平坦なら片足スキーで移動できる
- 転んでも起き上がれる
- 片足で雪を削れた
- 立てない
- ブーツが履けない
- 雪を削れない
- 片足スキーで歩けない
スキーを両足履いてみましょう【STEP2】
- 両スキーを装着してみる
- 両スキーで転ぶ→起き上がる
- 移動する(歩く)
- 方向転換
- その場で足元の雪を削る
- ストック付いて進む(推進滑走)
- 平坦な場所で止まる練習
- スケーティング(できれば)
- 登行
基本、1の内容と同じで赤字の部分が増えただけです
片足スキーとかぶっている部分は省きますのでわからなければ
スケーティングに関しては無理にできなくてもOKです
2-1.両スキーを装着する方法
片足だろうが両足だろうが履き方は基本同じです
しかし、斜面になっているところで板を履く場合は「谷足」から履くようにしましょう
\専門用語解説/
谷足 | スキーヤーが今いる地点からみて「谷側」にある足、同義語として「谷スキー」、反対語として「山足」がある |
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2-2.両スキーで転ぶ→起き上がる
スキーで転倒は避けて通れません
基本的には「お尻から転ぶ」ことをオススメします
手をついて転んでしまうと怪我をするリスクが高まります
2-3.スキーを装着したまま歩く
片足で練習した時とやり方は変わりません、大きく違うのは両足にスキーを付けているかどうかということくらいです
画像のように斜めになっているところで練習すると重力方向に引っ張られる感覚があり、たいへん歩きにくいので注意してください
2-4.両スキーを履いたまま方向転換
キックターン
その場で展開
ぶっちゃけ、方向転換ができるとどちらでもOKですが
斜面で方向転換はキックターン、平坦で方向転換はその場で転換がいいと思います
2-5.その場で雪を削ってみる(ハの字で)
片足で練習した「足元の雪を削る練習」を両足で行ってください
両足平行に開いてもらってもOKですが、股関節の柔軟性に自信がない人はまたが割けそうになりますので気をつけてください
2-6.推進滑走
ストックをトップの横くらいに付いて勢いを付けて滑ることを推進滑走といいます
とりあえず初歩の段階ではスキーが滑ればOKです
滑っている間、基本的に目線はできるだけ遠くです
2-7.推進滑走から停止する
推進滑走でスタートして
ハの字で止まる
2-5ではその場で雪を削ってもらいましたが、ここでは滑っている間にやってもらいます
ポイントとしては勝手に止まるのを待つのではなく、自分から止まることです
平坦でここができれば斜面でも止まれるハズです!
2-8.スケーティング(できれば)
この段階では必ずできなくてもOKです
正直な話、
- スキーで歩く
- スキーを滑らせる
この2つを組み合わせるだけでスケーティングの初歩は完成です
またの機会に詳しく解説します
\専門用語解説/
スケーティング | スケートのように漕ぎ出す動作 |
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2-9.登行
登行とはスキーを履いたまま斜面を登る技術です
2-9-1.登行(カニ歩き・階段登行)
この練習だけは簡単な斜面が近くにあればやってみてください。なければリフト乗ってから練習してもらってもOKです
これらの技術は使わない日がないと言っていいくらい必須の技術です
そもそもリフト乗り場が若干斜面になっているところもあるのでできるようになりましょう
- 斜面下方向に対して板を「真横」に向ける
- 山足から動かす
- 谷足を山足によせる
- ②と③をひたすら繰り返す
図のNG例のように少しでもスキーが斜面下方向に向いてしまうと落下しはじめます
【特徴】
- 登るスピードがおそい
- 急斜面でも登れる
- わりと楽に登れる
2-9-2.登行(スケーティング・逆ハの字)
緩斜面では有効ですが急斜面になればなるほど辛いです
【特徴】
- 登るスピード速い
- 急斜面になるとつらい
- わりと体力使う
そもそもスケーティングができないと全くできないので基本はカニ歩きベースで登ることができればOKです
リフトに乗る前に「自力で止まれること」を再確認!ステップアップの目安
【STEP3へ】
両スキー履いた状態で
- 転び方、起き上がり方を理解して実践できる
- 平坦を移動できる
- 推進滑走からハの字で停止できる
- (緩斜面を登れる)
両スキー履いた状態で
- 起き上がり方がわからない
- 歩けない(移動できない)
- 止まれない
もう一度お伝えしますが、リフトに乗る前に、ハの字(プルーク)で止まれることを確認しましょう
身体一つで
- 制御(ブレーキ)できる!
- ブレーキ方法がわかる!
ということを分かっているだけで恐怖心はだいぶ軽減されます
リフトに乗ってみる【STEP3】
リフトに乗る時の注意点
- 係員の指示に従うこと
- セーフティーバーを利用する(ある場合)
- お子さんや初心者はリフトの回転方法の外側に乗せること(降車時の巻き込み事故防止のため)
- 搬器(リフト)が近づいたら目視(振り返って確認)すること
リフトから降りる時
- 目線は遠く
- しっかり立ち上がる
- いきなり止まろうとしない
- 降車位置を守る
- 転んでしまった場合できるだけはやくその場を去る
もし降車時に転んでしまうと渋谷のスクランブル交差点で転ぶくらいの恥ずかしさが襲ってきます
リフトの乗り降りの方法を確認しましたか?ステップアップの目安
【STEP4へ】
- リフトの乗り方、降り方がわかった
- リフトの乗り方、降り方がわからない
簡単な斜面で止まれるようになろう【STEP4】
ここからは、平坦で練習していたことを斜面で行います。まずは真っ直ぐ滑り降りて止まりましょう!
ハの字で止まる練習(プルークファーレン)
プルークファーレンを練習する目的は
- 斜面での制動を覚えさせる
- 自己制御により恐怖心を払拭
- 斜面でエッジングの感覚を身につける
ストックを支えに止まるのはNGです、足元のスキーの操作で雪を削って止まることを意識しましょう
今回の目標は簡単な斜面をプルークファーレンで止まることです。ここがクリアできればOKですが、もう少し制度をあげましょう
\専門用語解説/
エッジング | スキー板を使って雪面に抵抗を与えること(雪を削ったり、切り込んだり) |
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ハの字でスピード調整(開いて閉じて)
練習の目的は
- ファーレンの制度を上げる
- スピードの調節方法を知る
ハの字(プルークスタンス)を大きくしたときはどうなったか?小さくしたときはどうなったか?
それぞれの違いを身体で学びましょう
スキーで止まる方法がわかったら取り組みたい練習
ハの字でポジション矯正(ジャンプ)
プルークファーレンで滑りながら軽く連続でジャンプしてみよう!
練習の目的は
- ポジションの矯正
- 安定感の向上
滑っている最中、お尻が落ちている人は試す価値ありです!
\専門用語解説/
ポジション | スキーに乗る位置のこと。正しいポジションとはスネと背中の角度が同じで頭と足で結んだ線が地面に対して直角に入るように |
---|
イメージしにくいと思うので、軽くジャンプして着地したその時の格好が正しいポジションになっている場合が多い
ハの字で足踏み(片足のみの荷重感覚)
プルークファーレンと同じ要領で、片足だけ開いて滑ってみましょう
- 連続ターンの練習に繋がります
- 片足での制動を学びます
様々な練習方法をご紹介しましたが緩斜面で止まる事ができれば次のステップ(簡単な斜面で曲る)へ移りましょう!
若干曲がってしまってもOKですが、基本まっすぐすべりましょう
スキーの止まり方をわかりやすく解説(まとめ)
スキーを履いて斜面で止まる【1日目のゴール】
今回はこれができればOKです!
- この動作の名前はなんと言いましたか?
-
ハの字で真っ直ぐ滑り降りることをプルークファーレンといいましたね!これを活用して止まれたらOKです!
今回説明した内容を振り返ると
という流れで紹介してきました
この記事に出てきたスキー用語を復習
全部覚えなくていいです!
「ふーん、そうすか」
くらいでOKです
プルークファーレン | ハの字(プルーク)で真っ直ぐ滑り降りること |
---|---|
プルークボーゲン | ハの字(プルーク)でターンをしながら滑り降りること |
ハの字 | プルークスタンスのこと、スキーの先端(トップ)を閉じ末端が開くような滑走方法 |
シェルだし | ブーツの硬い部分を削ってフィッティングを調整すること。レンタルの場合は出来ないが購入した場合のみやってもOK |
ビンディング | スキー板とブーツを固定する重要な部分 |
エッジ | サイドウォールの横に付いている銀色の刃物のような部分。これで雪を削ったり切り込んだりする |
インエッジ | 親指側にあるエッジのこと、プルークを使う場合は基本的にインエッジを使い雪を削ることでスピードコントロールする |
アウトエッジ | 小指側にあるエッジのこと、パラレルスタンス(並行)になれば使わないといけない部分 |
テール | スキーの末端部分(後ろの方) |
サイドウォール | スキー板の側面の壁の部分、よく見ると中心部分ほど分厚い |
方向転換 | スキーを履いたまま向きを変える技術、キックターンなどが該当する |
推進滑走 | 板を平行にしてストックを雪に挿すことで滑走する技術 |
谷足 | スキーヤーが今いる地点からみて「谷側」にある足、同義語として「谷スキー」、反対語として「山足」がある |
スケーティング | スケートのように漕ぎ出す動作 |
セーフティーバー | リフトに付いている安全対策のバー、付いていないリフトもある |
エッジング | スキー板を使って雪面に抵抗を与えること(雪を削ったり、切り込んだり) |
ポジション | スキーに乗る位置のこと。正しいポジションとはスネと背中の角度が同じで頭と足で結んだ線が地面に対して直角に入るように |
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