【スキー基本技術】プルークファーレン完全ガイド|今シーズン絶対に固めたい“止まるための基礎”と上達の核心
スキーで上達したいと考えるすべての人に共通しているのは、
「もっと安定して滑りたい」「急斜面を怖がらずに滑りたい」「キレのあるターンがしたい」
という願いです。
ところが、その願いを叶えるための“スタート地点”が固まっていないまま滑っているスキーヤーが、実は驚くほど多く存在します。
そのスタート地点こそ—— プルークファーレン(ハの字での減速・停止) です。
一見、初心者が最初に習うだけの動作に見えますが、実は中級・上級へ進むほど重要性が増す「技術の根幹」。
しかも、アンケートでは 約半分の人しか「プルークで止まれる」状態にない という結果も出ています。
この記事では、スキーにおける 最重要の基本技術・プルークファーレン を
- なぜ必要なのか
- 正しい動作の本質
- よくある失敗
- 強いプルークを作る方法
- パラレルとの関係
まで、わかりやすく体系的に解説します。
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1. プルークファーレンはなぜそこまで重要なのか
スキーは雪上を滑り降りるスポーツである以上、スピードコントロールができない=技術以前の問題 になります。
プルークファーレンは、スキーを始めたその日から教わる動作ですが、本質は「初心者用の形」ではなく、すべてのターン操作に共通する“トップの使い方・外脚の作り方”が詰まった技術です。
中級・上級者にとっても“技術の源泉”といえるほど大切で、これが不安定だと、どんなにターン練習を繰り返しても上達が頭打ちになります。

シンプルに、スキー1日目に学ぶ基本操作ができない時点でベースができている状態とは言い難いです…
2. 止まれないスキーヤーが多い理由


アンケートでは、「プルークで止まれますか?」という質問に約60%の人しか「止まれる」と答えなかったという結果が出ています。(アンケートはこちら)
残りの人は、
- パラレルをなんとなく横に向けて止まる
- ストックで支えて止まる
- 斜面端に逃げて減速する
といった“誤魔化し”で止まっている状態だと考えられます。



実際、見た目は上手でも、初心者の頃のプルークの感覚が抜け落ちたまま滑っている上級者は珍しくありません。
3. この技術ができると何が変わるのか
プルークファーレンが正しくできるようになると、
- 外脚に確実に乗れる
- 強いエッジングができる
- 難しい斜面でも安定する
- パラレルターンの質が上がる
- コブ・急斜面の苦手が消える
といった効果が一気に期待できます。
特に大事なのは、「見た目の形」ではなく「身体の中の感覚」まで理解しているかどうか。ここがわかると、上達スピードが一気に跳ね上がります。
4. まず押さえるべき基準(初心者・上級者共通)
最初の基準は非常にシンプルです。
✅ ハの字のまま確実に止まれること。
✅ 緩斜面で練習し、急斜面で練習する必要がない
これだけです。
スキー初心者が最初に習う技術ですが、上級者になっても意外と“止まるだけのシンプルな動作”ほど難しく身体の負担になっているのです。パラレルターンで楽に滑る方法を知ったらやたら滅多にプルークしなくなりますもんね。
5. 上級者が伸び悩む原因:形だけのプルーク
多くのスキーヤーが落ちる落とし穴があります。
テールを開くだけのイメージの人はうまくパラレルターンに応用できません。
テール開くだけのイメージは初心者の人が、とりあえず止まれるようになりたい。減速したい。というフェーズには応用していただいて構いません。
このイメージをもったまま上級者になると外スキーにうまく乗れないというような弊害が生じる可能性があります。



ただ、テールを開いて止まればいいというのは初心者の間で脱却しよう!
6.「強いプルーク」を作るための3ステップ
強いプルーク=上級者も必ず押さえておくべき動作です。
上級者を目指すにあたって「ただテールを開く」だけのプルークではなく、しっかりとトップも使ったプルークファーレンでイメージを高める必要があります。
ステップ①:ワイドスタンスでまっすぐ滑り出す


ここでバランスを作り、足元の自由度を確保します。
ステップ②:トップを内側に入れる(内旋)


これが最大のポイント。外に押し出すのではなく、脚(太もも)を内旋してトップを内側に向けるイメージでプルークスタンスを作ります。
上記を行った結果としてテールが外へ向く。ここで“自然な減速”が生まれます。
7. パラレルスタンスにおける練習で意識したいコツ


■ コツ①:必ず“斜滑降”から入る
落下方向(まっすぐ下)からトップを入れる。最初から横へずらそうとすると、形だけの弱いプルークのようにテールを開くだけの滑りになってしまう。
■ コツ②:適度なスピードは必要
速度ゼロでは板が反応しづらいため、ある程度ストックで漕いでからスタートする方が感覚を掴みやすいです。
■ コツ③:左右どちらも同じ感覚で行う
片側だけ苦手な人は、内旋が片方だけ弱いことが多い。
❌ NG:テールだけ外へ押し出すズラし
- 体が内側へ倒れる
- 内足に乗ってしまう
- バランスが不安定になる
- パラレルが崩れる
- ブーツがテール方向に流れる
✅ OK:トップが内に入り、テールが外に出る
- 外脚にしっかり立てる
- ブーツの進行方向がずれない
- パラレルターンでも安定
- 外向外傾が自然に作れる
この差は「見た目ではほぼ分からない」のが難しいところ。
しかし滑りの安定性と方向性は大きく変わります。
8. パラレルターンとの深い関係
プルークは初心者が行う動作……
そう思われがちですが、それは誤解です。
実際には、
パラレルターンに必要な外脚操作の基礎がすべて詰まっている
のがプルークファーレン。
- トップを内に入れる
- テールが外へ向く
- 外脚で受け止めるリスト
この3つは、そのままパラレルの外脚操作に直結します。
逆にプルークが弱いと、
- テールだけが身体から離れる
- 内足に頼る
- バランスを崩しやすい
という“上級者でもよくある壁”にぶつかり続けます。
9. まとめ:この基礎がすべての入口
プルークファーレンは“初心者の練習”という枠を超えた、スキー技術全体の基礎そのもの です。
- 止まれない
- コントロールできない
- バランスが崩れやすい
- 上達が頭打ち
こうした悩みは、ほとんどが“プルークの基礎不足”に起因します。
パラレルターンに応用する場合はただ止まれる。という枠をさらにグレードアップさせて
✅ トップを内に入れる内旋の感覚
✅ 外脚で支えるライン作り
✅ 自然なテールの開き
これらを身につければ、ターン質は劇的に変わります。
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