京都の誰もが知る場所に実は人工スキー場があった|謎に閉業後20年経った現在もゲレンデ整備中か?|比叡山人工スキー場
比叡山は京都市と滋賀県の境に位置する美しい山ですが、そこにはかつて人工スキー場が存在していました。
このスキー場は、冬にはスキー、夏にはグラススキーとして親しまれていましたが、時代の変化とともに閉鎖されました。
比叡山人工スキー場の歴史
比叡山人工スキー場は1964年に開業し、約40年にわたって多くのスキーヤーに親しまれてきました。冬期には天然雪と人工雪を組み合わせたスキー場として営業し、夏期にはアストロスキーやグラススキーを楽しむことができました。
しかし、2000年には夏期営業を中止し、2001年に冬期営業を最後に閉鎖されることとなりました。
開業当初から多くのスキー客を惹きつけた比叡山ですが、時代の流れには逆らえませんでした。
比叡山人工スキー場の特徴
比叡山人工スキー場の最大の特徴は、冬期と夏期に異なる楽しみ方ができる点です。冬は1本のコースでスキーを楽しめ、夏にはアストロスキーとグラススキーを提供していました。
また、京福電気鉄道のケーブル比叡駅から徒歩約10分というアクセスの良さも魅力の一つでした。施設には食堂やレストハウス、レンタルスキーのサービスも整っており、手軽に楽しめるウィンタースポーツの拠点として、多くの人に親しまれました。
比叡山人工スキー場の衰退要因
比叡山人工スキー場の衰退には、いくつかの要因が挙げられます。まず、暖冬が続いたことで天然雪が不足し、スキー場の魅力が薄れました。また、スキー人気の低下や競合他社の増加も影響し、客足が減少。特に2000年代に入ると、スキー場を訪れる人々が減少し、経営が厳しくなっていきました。最終的に2001年の冬期営業をもって閉鎖に至ったのです。
現在の比叡山人工スキー場跡の様子
現在、比叡山人工スキー場跡地は、スキー場の面影を残しながらも自然の美しい景観が広がっています。跡地にはかつてのリフトの支柱やレストハウスは存在しません。
しかし、滑走コースの跡が残っており、なぜか綺麗な芝生で覆われています。
また、京都一周トレイルコースも整備されており付近は人気の観光地でもあります。
スキー場跡地からの眺望は絶景とはいえず。山の上だなーと思える程度です。京都の中心部をスキー場跡から眺望することはできず、基本的にスキー場からの景色は京都市の山の中となります。
しかし、山頂からは京都市内や琵琶湖を一望できるスポットとして人気があります。静かな環境の中で、ハイキングや写真撮影を楽しむ人々が訪れています。
比叡山人工スキー場跡へのアクセス方法
ここでは、公共交通機関を利用したアクセス方法を詳しくまとめます。
公共交通機関によるアクセス
1. 電車でのアクセス
- 叡山電車:
- 出町柳駅から八瀬比叡山口駅へ乗車し、下車します。
- 八瀬比叡山口駅からケーブル八瀬駅まで徒歩約5分です。
2. バスでのアクセス
- 京都市営地下鉄:
- 国際会館駅から「京都八瀬・大原」方面行きのバスに乗り、八瀬駅前で下車します。
- 八瀬駅前からケーブル八瀬駅まで徒歩約5分です。
ケーブルカーとロープウェイの利用
- ケーブルカー:
- ケーブル八瀬駅からケーブル比叡駅までの乗車時間は約9分です。
- ロープウェイ:
- ケーブル比叡駅からロープ比叡駅まで徒歩1分で移動し、ロープウェイに乗車します。乗車時間は約3分です。
ケーブルカーとロープウェイを乗り継ぎ山頂まで行きます。その後、バス停方面へ移動しますが途中で左に140°くらい曲がる小さな道があります。こちらをまっすぐ降ればスキー場跡へいけます。
逆に、ケーブルカーから登ることも可能です。楽したい場合はロープウェイで山頂まで行き下山する方向でアクセスした方がいいです。(私はこの作戦でアクセスしました)
山頂へ直接アクセス
- 比叡山頂(バス停)からスキー場跡まで徒歩約15分で到達できます。バスを利用すれば、比叡山頂から延暦寺へも約6分でアクセス可能です。
まとめ
比叡山人工スキー場跡は、かつて多くのスキーヤーに親しまれた場所であり、その歴史や特徴は今でも多くの人々の記憶に残っています。現在では静かな観光スポットとして、当時の面影を感じることができます。訪れることで、比叡山の自然や歴史を体感し、かつての賑わいを思い出すことができるでしょう。ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。
この記事の参考文献や情報源
・Wikipedia
・現地訪問による取材
コメント