【コブ攻略】重心移動をマスター！不整地スキーが劇的に変わる3つの基本練習法

コブ（不整地）において

「なぜかスピードが出てしまう」
「体が後ろに倒れてしまう」

と悩んでいませんか？

その原因は、もしかすると「重心移動」にあるかもしれません。

今回は、不整地スキーにおいて最も重要な技術の一つである重心移動のポイントと、それを劇的に向上させるための具体的な練習方法3選を、コブ初心者の方にも分かりやすくご紹介します。

この記事はSAJデモストレーター上野桃子とSAJクラウンプライズ取得済みのスキーヤーワタルによって制作されています。

コブ攻略の鍵は「重心移動」！なぜ重要？

コブの多い不整地では、平らな整地とは異なり、凹凸のある「段差」が連続しています。

多くの方が陥りがちなのが、この段差に負けて体が後ろに傾いて（後傾）しまい、足が前に出てしまうことで、スピードがコントロールできなくなるパターンです。

この状況を避けるために最も重要なのが、重心を常に移動させ続けることです。

間違った重心移動の例として、

することが挙げられますが、
これでは足元が自由に動かせなくなってしまいます。

そうではなく、腰からしっかりと次のコブに向かって重心を移動させる意識が大切です。

スキーは落下運動なので、実際には足元と体が一緒に移動してくるような感覚を掴むことが理想です。

この重要な重心移動を身につけるための効果的な練習方法を3つご紹介します。

【練習方法1】ドルフィン：コブのベースとなる引き込み動作

【ポイント】 ドルフィンは、コブを滑る際のベースとなる非常に重要な動きです1。

【ドルフィンのやり方】

難易度とヒント、実践してみたポイント

クラウン持ちのワタルが挑戦！しかし、難易度はマックスで非常に難しいかったです。できないからといってやらない方が良いというわけではなく、挑戦する価値は大いにあると思います。

たまに「なんとなくできるかな？」という瞬間があるかもしれません。

	桃子	ワタル
ポジション	SAJデモ	SAJクラウン
立場	講師	受講生
ドルフィン	できる	全くできなかった
難易度	できるからわからない笑

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この動画を1月に撮影した後、ワタルが個人で練習しまくりました。

１月、２月（途中で骨折）、３月、４月とその後のシーズンをドルフィンに捧げた結果できるようになりました。コブもうまくなったと思います！

【練習方法2】テールジャンプ：谷方向への重心移動を意識

テールジャンプは、スキーのテール（後部）だけをしっかりと引き上げていく練習です

【ドルフィンのやり方】

難易度とヒント、実践してみたポイント

	桃子	ワタル
ポジション	SAJデモ	SAJクラウン
立場	講師	受講生
ジャンプターン	できる	できたけど、１級持ってないと難しいかな？
難易度	できるからわからない笑

この練習は着地時にエッジングが弱いと、着地後に板が流れて体が置いていかれ、後傾になって暴走する原因となります。

コブだけじゃなくて急斜面での小回りが苦手な方には参考になる練習です。また、コブ以外の種目にも応用可能です。

【練習方法3】直滑降からの急停止：エッジング強化の基礎練習

テールジャンプがうまくいかない場合に、その前段階として絶対に行うべき基礎練習です

直滑降からの急停止【やり方】

難易度とヒント、実践してみたポイント

	桃子	ワタル
ポジション	SAJデモ	SAJクラウン
立場	講師	受講生
急停止	できる	2級くらいだとできてほしい
難易度	できるからわからない笑

難易度は5段階中2とされており、今回紹介する3つの練習の中で最も基礎的です。

よくある間違いは、エッジングが弱くて止まれずに流れてしまったり、体が回って横に移動してしまったりすることです。また、重心が後ろにいきすぎていると止まれません。

滑走中、おへその向きは常にフォールライン（谷方向）に向けたままにし、足元だけを動かすようにします。おへそが横を向いていると、細かいコブに対応できなくなったり、次のコブへの切り返しが間に合わなくなったりします。

コブ以外の種目に共通する動きであるため、非常に重要な練習です。

練習メニューの順番と上達への近道

これらの練習メニューの推奨される順番は、直滑降急停止 → テールジャンプ → ドルフィンです。

これは、簡単なものから難しいものへと挑戦していくステップが良いとされているためです。まず直滑降急停止ができないとテールジャンプはうまくいきませんし、ドルフィンは最も難しい動きだからです。

最終的には、これら全ての動きができるようになることが望ましいとされています。

これらの練習は、まるでパソコンのタイピング練習のように、上達への近道であり、うまい人たちはこういった基本的な練習を熱心に行っています。比較的、斜度がない場所や人がいる場所でもできるため、コブに悩んでいる方はぜひ挑戦してみてくださいね！